ブラジルでは、南東部を中心に大雨の被害が相次いでいて、12日、リァ∏ジャネイロ近郊の山間部で新たに大規模な地滑りや洪水が発生し、270人以上が死亡しました。ブラジル南東部では、サンパウロ州でもここ数日間の大雨で、すでに13人が死亡しており、防災当局は、引き続き、住民に警戒を呼びかけています。
雨期を迎えたブラジルでは、南東部を中心に去年の年末から続く大雨の影響で洪水や地滑りなどが相次いでいます。こうしたなか、リァ∏ジャネイロから北東におよそ100キロ離れた山あいの町テレゾーポリスでは、11日から12日の朝にかけて記録的な大雨が降り、大規模な地滑りや洪水が発生しました。現地の防災当局によりますと、これまでに少なくとも130人が死亡したほか、近郊の2つの町でも地滑りなどが起き、これまでにあわせて271人が死亡したということです。また、多くの人が行方不明になっており、警察や消防がヘリコプターなどを出して捜索に当たっています。今回の大雨では、少なくとも1000人が被災して住宅を失ったということで、ルセフ大統領は、被災地の復興のため、7億レアル(日本円にしておよそ340億円)の緊急支出を行う方針を明らかにしました。リァ∏ジャネイロの日本総領事館によりますと、テレゾーポリスとその周辺にはおよそ50人の日本人が住んでいますが、これまでのところ、被害の情報は入っていないということです。ブラジル南東部では、サンパウロ州でもここ数日間の大雨で、すでに13人が死亡しており、防災当局は、引き続き、住民に警戒を呼びかけています。