日本とドイツが外交関係を結んでことしが150周年となるのを記念する式典がベルリンで行われ、一連の記念行事の始めとして、日本の伝統芸能の能が披露されました。
日本とドイツが外交関係を結んで150周年となることを祝う式典が、19日、ベルリンの日本大使公邸で行われ、ドイツ側から記念事業の名誉総裁を務めるウルフ大統領やウェスターウェレ外相らが、日本側からは伴野外務副大臣らが出席しました。この中で、ウルフ大統領は「ことしは150年かけて培われた日独友好の絆を、さらに促進し強化する年になります」とあいさつし、両国の一層の関係強化を呼びかけました。このあと、ドイツでの一連の記念行事の始まりとなる能の公演が行われ、演目の「船弁慶」が披露されました。源義経が弁慶の進言を受け、静御前と別れる場面や、船出した義経の一行が平知盛の亡霊と戦う場面などが演じられると、観客から盛んな拍手が上がっていました。能を初めて鑑賞したというドイツ人の女性は、「私たちの演劇などとは全く異なりますが、とても印象的でした」と話していました。