先月、東京?目黒区の住宅で80代の夫婦が殺傷された事件で、逮捕された福島県の65歳の男は、調べに対し「高級住宅地で金を取ろうと思い、たまたま目についた家に入った。抵抗されたので刺した」と供述していることが警視庁への取材で分かりました。
この事件は先月10日、東京?目黒区上目黒の住宅で、大原道夫さん(87)が刃物で刺されて死亡し、妻もけがをしたもので、10日夜、福島県いわき市に住む自称、無職の木村義昭容疑者(65)が殺人などの疑いで逮捕されました。警視庁は11日朝から木村容疑者の自宅を捜索し、容疑の裏付けを進めています。木村容疑者は逮捕直後、何も話していませんでしたが、その後の調べに対し、「高級住宅地で金を取ろうと思った。抵抗されたので刺した」と容疑を認める供述をしていることが警視庁への取材で分かりました。大原さんについては「面識はなく、たまたま目についた家に入った」と供述しているということで、警視庁は木村容疑者と大原さんとの間に接点がなかったのか詳しく調べています。また、事件直後、現場の近くの防犯カメラには黒いジャンパーを着て大きなボストンバッグを持った木村容疑者とみられる男が写っていましたが、調べに対し木村容疑者は「ボストンバッグは自宅近くにゴミとして捨てた」と供述しているということで、警視庁は証拠の隠滅を図った疑いもあるとみて捜査しています。