新燃岳のふもとの宮崎県都城市では、雨で土石流が起きるおそれもあるとして、10日の夜に市内の一部に出していた「避難準備情報」を11日午前0時に解除しましたが、自主的に避難した12人が避難所で一夜を過ごし、朝、自宅に戻りました。
宮崎県都城市は、独自に設けた、基準を上回る雨が降ると気象台が予測したことなどから、一部の地域で土石流が起きるおそれもあるとして、10日午後7時、1649世帯3544人に「避難準備情報」を出し、4か所の避難所に43世帯73人が自主的に避難しました。「避難準備情報」は11日午前0時に解除されましたが、8世帯12人が避難所で一夜を過ごし、朝、自宅に戻りました。70代の女性は、「雨が強く降らなくてよかったが、夜通し不安だった。早く帰ってぐっすり眠りたい」と疲れた表情で話していました。また都城市の隣にある宮崎県高原町の避難所にも、10日の雨で45世帯73人が自主避難しましたが、11日朝、自宅に戻りました。農家の男性は、「土石流が起こらなくてほっとした。この先、噴火が長引けば農業にどんな影響が出るか心配だ」と話していました。