ニュージーランド南部で起きた地震で、外務省の現地対策本部は、連絡が取れなくなっている日本人のうち、新たに2人の死亡を確認したと発表しました。新たに死亡が確認されたのは、富山外国語専門学校の生徒で、富山県高岡市の山谷美奈さん(19)と、東京?千代田区の「ワールド?アベニュー」を通じて留学していた大阪府東大阪市の看護士今岡敏子さん(34)の2人です。
これは外務省の現地対策本部の責任者を務める坂場三男特命全権大使が、日本時間の12日午前、クライストチャーチで開いた会見で明らかにしたもので、日本にいた2人の家族には、今月9日に外務省から身元の確認が伝えられたということです。山谷さんの家族は、11日、クライストチャーチに到着し、今岡さんの家族も、13日、現地入りする予定だということです。ニュージーランド南部で起きた地震で、行方が分からなくなっていた日本人28人のうち、外務省が死亡が確認されたと発表したのは、これで9人となりました。現地を訪れている家族は、現地時間の12日午前、留学先の語学学校の入ったCTVビルの倒壊現場を訪問し、献花台に日本から持ってきた写真を添えて花束を手向けました。周りの建物に比べて、CTVビルの被害が大きい様子を目の当たりにした家族からは、原因の究明に力を入れてほしいという要望が改めて出されたということです。