中東のイエメンで28日、南部にある武器工場に住民が武器を奪う目的で押し入ったところ、大きな爆発があり、女性や子供を含む110人が死亡しました。
イエメン南部のジャールで28日、地元の住民が武器工場内に押し入り、武器などを物色していたところ突然、大きな爆発があり、地元の医療関係者によりますと、女性や子供を含む110人が死亡したということです。爆発の詳しい原因は今のところ分かっていませんが、地元からの報道ではたばこの火が引火したのではないかという見方も出ています。この武器工場では、前の日の27日にも国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力による襲撃があったばかりで、警備が手薄になっていたということです。イエメンでは、各地に広がりを見せるサレハ大統領の即時辞任を求める抗議デモを鎮圧しようと、政府が治安部隊を各地に配置していますが、このすきに乗じてアルカイダ系の武装勢力が活動を活発化させるなど、治安がさらに悪化することが懸念されています。