東北関東大震災で建物が壊れ閉鎖することになった、福島県いわき市のバレエ教室の子どもたちが、避難所で避難生活を送る人たちに最後の演技を披露しました。
バレエを披露したのは、いわき市にあるバレエ教室に通う小?中学生の子どもたち合わせて9人です。この教室は、震災で建物が壊れ、閉鎖することになりましたが、子どもたちは、地元にある藤原小学校の体育館で、避難生活を送る人たちを励まそうと、29日、教室のメンバーとして最後となるバレエの演技を披露しました。子どもたちは、体育館のステージをいっぱいに使って、10の演目を伸びやかに踊りました。集まった80人ほどの人たちは、演目が終わるたびに大きな拍手を送ったり、涙を流したりしていました。避難生活を続けている70歳の男性は「同じように苦しい思いをしている子どもたちが、元気に踊る姿を見て、勇気をもらいました」と涙ながらに話していました。バレエを披露した中学1年生の伊藤わこさん(13)は「被災した皆さんに元気になってもらえればうれしいです。いつの日かまた、みんなでバレエを踊りたいです」と話していました。