大手デパートの先月の売り上げは、震災を受けて客足が落ち込んだうえ、計画停電の影響で休業した店舗も多かったことなどから、関東地方の店舗を中心に、去年の同じ月と比べて20%以上の大幅な落ち込みとなりました。
このうち「大丸松坂屋百貨店」は、首都圏の5つの店舗の売り上げが31.1%減少し、中でも大丸東京店は、計画停電で電車のダイヤが乱れたことを受けて一部の売り場を休業したことなどから、売り上げは36.4%落ち込みました。「高島屋」は、関東地方にある9つの店舗の先月の売り上げが25.9%下回りました。「伊勢丹」は、首都圏の6つの店舗で23.5%、「三越」は、東京と千葉の3つの店舗で22.8%それぞれ減少しました。これは、震災のあと、客足が大きく落ち込んだことに加え、計画停電の影響で営業時間を短縮したり、電車のダイヤが乱れたため、一部の店舗が休業したりしたことによるものです。デパート各社では「先月後半からは各店舗で客足は回復しつつあり、今後の動向を注意深く見ていきたい」と話しています。