前橋市にあるボランティア活動を必修科目としている大学で、東日本大震災の被災地での活動も単位に認めることにし、学生およそ700人が参加する意思を示しました。
前橋市にある群馬医療福祉大学は、平成14年から全国で最も早くボランティア活動を必修科目としていて、学生が毎週土曜日に介護施設や保育園などで継続的な活動を行なっています。東日本大震災の被災地でのボランティア活動については、これまでは移動手段が確保できないことなどから学校としては行っていませんでした。しかし、前橋市の協力でバスを出せることになったため、現地でボランティア活動を行い、これらの活動も単位として認めることにしました。これを受けて、18日、学生向けに説明会を開いて参加者を募ったところ、およそ700人の学生が参加する意思を示しました。学校では、受け入れ態勢が整いしだい、学生を派遣して現地の要望に応じて支援物資の仕分けや、子どもやお年寄りの支援などに当たってもらうことにしています。岩手県大船渡市で、帰省中に地震にあったという2年生の鎌田孔昭さんは「できることは限られると思うが、地域の人たちを元気づけていきたい」と話しています。群馬医療福祉大学の鈴木利定学長は「学生が学んでいる介護や看護、教育などを現場で実践してもらうことで、少しでも被災地に貢献していきたい」と話しています。