自動車メーカーのホンダは、大震災の影響でおよそ1か月間生産を停止した埼玉県にある車両組み立ての主力工場で先週から生産を再開していますが、一部の部品の確保が、引き続き難しいため、工場の操業時間を通常の半分程度にとどめたままとなっています。
埼玉県狭山市にあるホンダの車両組み立ての主力工場の一つ「埼玉製作所」では、震災のあと、被災地からの部品の調達が滞り、およそ1か月間生産を停止しましたが、今月11日からは在庫の部品も使いながら生産を再開しています。工場では、18日もいつものとおり1分10秒間に1台のペースでベルトコンベアのラインが動くと従業員が車の組み立て作業に当たっていました。しかし、一部の部品については、引き続き、確保が難しいことから、会社ではこの工場の操業時間を通常の16時間から今は半分の8時間程度にしているため、生産量も一日およそ500台とピーク時の半分程度にとどまっています。ホンダ埼玉製作所の片山行所長は、「取引先の部品メーカーがフルに生産できる状態になっておらず、部品の調達が安定していない。総力を挙げて生産を元に戻す努力を続けたい」と話しています。