来月に決選投票が行われるペルーの大統領選挙で、フジモリ元大統領の娘のケイコ候補が最新の世論調査で初めてリードしました。
ペルーの大統領選挙は、先月行われた1回目の投票で31%余りを得票し、1位となった左派のウマーラ候補と、8ポイントの差で2位につけたケイコ?フジモリ候補の間で来月5日に決選投票が行われます。これまでの世論調査では、ウマーラ候補が支持率でリードしてきましたが、8日に発表された最新の世論調査では、ケイコ候補が41%、ウマーラ候補が39%と、ケイコ候補が初めてリードしました。この背景には、左派色の強いウマーラ候補が、ペルーが進めてきた自由貿易路線など経済政策を見直すのではないかという見方が、依然根強く、支持が伸び悩んでいるためとみられています。一方で、ケイコ候補に対しては、市民の虐殺を指揮したとして殺人の罪などで刑に服しているフジモリ元大統領の娘だとして根強い反発もあり、今回の世論調査でも12%が、どちらの候補にも投票したくないと答えており、来月に迫った決選投票の行方は予断を許さない情勢です。