世界最大のカカオ豆の産地コートジボワールでは、大統領選挙を巡る混乱で、一時停止されていたカカオ豆の輸出が3か月ぶりに再開され、チョコレートなどの価格の安定につながるか注目されています。
コートジボワールでは、去年11月に行われた大統領選挙で勝利した野党のワタラ元首相と、この結果を認めない現職のバグボ氏の支持者が武力衝突を繰り返し、1000人以上が死亡する事態になっていましたが、先月11日にバグボ前大統領が拘束されたことで事態は沈静化してきています。これを受けて、コートジボワール最大の都市アビジャンの港では、8日、これまで停止されていたカカオ豆の積み出し作業が行われ、およそ3か月ぶりに輸出が再開されました。コートジボワールは、チョコレートの原料となるカカオ豆の生産量が世界の3分の1を占め、輸出が停止されている間は、カカオ豆の価格が最大で20%余り高騰しましたが、今回の輸出再開によって価格の安定につながるか注目されています。