宮城県石巻市の港で、陸に打ち上げられた貨物船を大型のクレーン船を使って海に戻す作業が行われました。
9日は、宮城県石巻市中島町の港で、全長およそ100メートル、重さ1300トンの貨物船を海に戻す作業が行われました。24本のワイヤーが取り付けられた貨物船は、大型のクレーン船でゆっくりと持ち上げられ、1時間ほどかけて海に戻されていました。今後、ダイバーが海に潜り、船底に穴が開いていないかのチェックなどを行うことになっています。作業を行ったサルベージ会社には、陸に打ち上げられた大型船の移動などの依頼が相次いでいますが、油を抜き取ったり、周辺のがれきを撤去したりするのに3週間ほどかかるケースもあるということです。現場責任者の岡本哲典さんは「石巻市とその周辺では、今後50隻ほどの船を海に戻す予定で、来月末までは予約でいっぱいです。天候に左右される作業ですが、1隻でも多くの船を救っていきたい」と話していました。