スペイン南東部で、日本時間の12日未明、2度の地震があり、建物が崩れるなどして、これまでに8人が死亡しました。
アメリカの地質調査所によりますと、スペイン南東部のムルシア州ロルカの近郊で、日本時間の12日午前1時47分ごろ(現地時間の11日午後7時前)、マグニチュード5.1の地震がありました。また、その1時間半ほど前にもマグニチュード4.5の地震がありました。震源の深さは、いずれもごく浅いとみられています。現地からの映像には、地浴∑レビ局の記者が中継をしている最中に地震の揺れで教会の壁が崩れ落ちる様子が映し出されています。また、市民の多くが余震で建物が倒壊することをおそれ、外で一夜を過ごす様子も見られます。スペイン政府などによりますと、この地震によって、古い建物の一部が崩れるなどして8人が死亡したほか、数十人がけがをして病院で手当てを受けているということです。地震があったロルカは、スペインの首都マドリードから南におよそ350キロにある人口9万の町で、中世の城塞など古い建物が多く残っています。AFP通信によりますと、スペインでの今回の地震による死者の数は、11人が死亡した1956年の地震に次ぐものだということです。スペインの日本大使館によりますと、これまでに日本人が地震に巻き込まれたという情報は入っていないということです。