日语新闻：小笠原 ２３日にも世界遺産に

 

       フランスのパリで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、２３日から新たな世界遺産の登録審査を始める予定で、世界でも珍しい動植物が生息する「小笠原諸島」が日本時間の２３日夜遅くにも新たに世界自然遺産に登録される見通しです。

      １９日からパリのユネスコ本部で始まった世界遺産委員会は、日本時間の２３日午後１０時から新たな世界遺産の登録審査を始めます。対象となっているのは、世界各地の３７件で、審査は世界遺産の３つの分類のうち、自然遺産、文化と自然の両方の価値を持つ複合遺産、そして文化遺産の順に行われ、まずは、自然遺産の候補として東京都の「小笠原諸島」が審査されます。東京湾から南におよそ１０００キロ離れた太平洋にある小笠原諸島は、世界的にも珍しい動植物が生息しており、先月、ユネスコの諮問機関、ＩＵＣＮ＝国際自然保護連合が、世界自然遺産に登録することがふさわしいという勧告をまとめています。このため、小笠原諸島は、早ければ日本時間の２３日夜遅くにも世界遺産に登録される見通しです。また、同じく世界遺産の登録の見通しが強まっている岩手県の「平泉の文化遺産」については、２４日に審査が行われる見通しです。