NHKと民間放送局のBSデジタル放送に利用される新しい放送衛星「BSATー3c」を載せたロケットが、日本時間の7日朝7時52分に打ち上げられ、予定の軌道で衛星を切り離し、打ち上げは成功しました。
「BSATー3c」を載せたアリアン5型ロケットは、天候の関係で予定よりおよそ1時間遅れて、日本時間の7日午前7時52分に、南米?フランス領ギアナの発射場から打ち上げられ、およそ38分後に予定の軌道で衛星を切り離し打ち上げは成功しました。「BSATー3c」は、NHKと民間放送局のBSデジタル放送に利用されてきた衛星が、近く設計上の寿命を迎えることから、その後継の1機として開発され、ことし10月ごろに始まる新しいBSデジタル放送にも対応します。「BSATー3c」の設計上の寿命は、これまでより長い15年以上で、衛星は、このあと徐々に高度を上げながら赤道上空3万6000キロの静止軌道に投入され、順調にいけば、ことし9月中旬以降、運用が可能になるということです。