戦闘が続くアフリカのリビアでは、反政府勢力側が、石油関連施設が集中する北東部の都市で攻勢を強めるなど、各地で支配地域を拡大していて、撤退を余儀なくされているカダフィ政権側は一層苦境に立たされています。
リビアでは、イスラム教徒にとって最も神聖な月、ラマダンに入っても、NATO=北大西洋条約機構が、カダフィ大佐を退陣に追い込むために空爆を続け、地上では、反政府勢力の部隊がカダフィ政権側に対して攻勢を強め、各地で激しい戦闘が続いています。中でも、石油関連施設が集中する北東部のブレガでの攻防は、今後の戦況を左右するとみられていますが、反政府勢力の報道官は12日、反政府勢力側が町の東半分を掌握し、石油施設に迫っていることを明らかにしました。これに対しカダフィ政権側は、大量の地雷を埋めて石油施設を死守しようとしているということです。また、リビア西部にある首都トリポリ周辺の各都市でも、反政府勢力側が政権側の部隊を押し戻して支配地域を拡大しており、優勢に戦いを進めています。カダフィ大佐は依然徹底抗戦の構えを崩していませんが、一層苦境に立たされています。