お盆の期間中に、国内線の空の便を利用した人は、およそ300万人で、節電の影響で夏休みが長期化したことを背景に、前の年をわずかに上回りました。
航空各社によりますと、12日から21日までの10日間に国内線の空の便を利用した人は302万人で、去年の同じ時期より4万人余り、率にして1.5%多くなりました。方面別では、北海道や沖縄方面が好調だったということで、航空各社は「震災で旅行を控える傾向は続いているものの、節電の関係で、夏休みが長期化したり、分散したりした影響で、長期滞在型の観光地を中心に利用率が高かったのではないか」と分析しています。一方、全日空と日本航空の国際線を利用した人は去年より9%少ない45万人余りでした。これは、震災や原発事故の影響で、日本を訪れる外国人が伸び悩んでいることや、日本航空が経営の効率化で路線の縮小を進めているためです。ただ、現状について航空各社は「円高の影響を受けて、日本から海外に出かける人は回復傾向にある」と分析しています。