来月、ロンドンァ£ンピックのアジア最終予選に臨む、サッカー女子日本代表の「なでしこジャパン」は、22日から岡山県で国内最後の合宿に入りました。
サッカー女子の日本代表は、来月中国で、ロンドンァ£ンピックの出場権を懸けたアジア最終予選に臨みます。チームは最終予選を前に、22日から岡山県美作市で国内最後の合宿に入り、最終予選のメンバー20人のうち、海外チームに所属する一部の選手を除いた17人が参加して、午後から練習が始まりました。練習では、ランニングなどで体をほぐしたあと、ゴールをグラウンドの中央に背中合わせに置いた、ユニークな紅白戦が行われました。これは、選手を新鮮な気持ちにさせるほか、狭いスペースの中、ワンタッチで素早くプレーすることで、先日の強化試合で見えた課題の一つ、速く正確なプレーの質を上げるねらいがあるということです。練習では、佐々木則夫監督が、「グラウンドを広く使って積極的にシュートを打て」などと指示を出すと、選手たちは盛んにポジションを入れ替えたり、思い切りのいいシュートを打つなど、集中して取り組んでいました。また、世界一に輝いた選手たちを一目見ようと、練習場にはおよそ3500人のファンが詰めかけ、大きな声援を送っていました。泊まりがけで京都から練習を見に来たという61歳の男性は、「ワールドカップの優勝で大きな元気をもらったので、応援に来ました。12番目の選手と言われるサポーターが、これだけ大勢いるので、絶対にロンドンァ£ンピックに出場してくれると思います」と話していました。佐々木監督は練習後、「選手の動きもよくて、いいスタートが切れたと思う。この合宿では、守備のバランスやシュートの精度を高めていきたい」と話していました。また、澤穂希選手は「いよいよ始まったなと感じます。厳しいスケジュールの中でァ£ンピック出場を勝ち取るには、全員の力が必要なので、しっかりと準備していきたい」と話していました。なでしこジャパンの選手たちは、27日までの6日間、岡山県で合宿を行い、来月のロンドンァ£ンピックアジア最終予選に向けて調整を進めます。