8日昼ごろ、福岡市博多区の酒造会社で火事があり、明治時代に建てられた国の登録有形文化財の酒蔵などが焼けました。けが人はいませんでした。
8日午後0時10分ごろ、福岡市博多区堅粕にある酒造会社「石蔵酒造」で建物の壁が燃えていると、酒造会社の関係者から消防に通報がありました。福岡市消防局では、消防車およそ30台を出して消火活動をした結果、火は午後2時半ごろにほぼ消えましたが、明治時代に建てられ国の登録有形文化財になっている木造2階建ての酒蔵1棟と隣にある酒造会社の事務所などが入った建物、合わせておよそ1000平方メートルが焼けました。消防などによりますと、火が出た当時、建物の中では結婚式が行われていて、参列者や従業員合わせて180人ほどがいましたが、全員が外に避難し、けが人はいないということです。結婚式場の調理室で働いていた男性従業員は「火災報知機が止まらないので同僚が様子を見に行ったら2階にある倉庫が燃えていた。慌てて『みんな逃げろ』と言って避難させた」と話していました。