盗んだデータで偽造したクレジットカードを使い、総額およそ10億円相当のパソコンや腕時計などをだまし取ったとして、アメリカ?ニューヨークの犯罪組織に属する100人余りが詐欺などの罪で起訴されました。
起訴されたのは、ニューヨーク?クイーンズ地区の5つの犯罪組織のメンバー合わせて111人です。ニューヨーク市警察によりますと、犯行グループは、全米各地のデパートなどで偽造したクレジットカードを使い、パソコンや腕時計など総額1300万ドル、日本円にしておよそ10億円相当をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われています。グループのメンバーらは事前にレストランやデパートなどで店員として働き、客が使う正規のカードのデータを「スキミング」という手口で盗み取っていたということで、全米各地の高級ホテルを泊まり歩きながら犯行を繰り返していたということです。2年にわたる捜査で検挙したニューヨーク市警察の担当者は「犯罪組織の偽造技術は驚異的で、ますます巧妙になっている」と話しています。だまし取られた商品は主にアジアやアフリカなどに向けて転売されているということで、警察は海外の犯罪組織も関わっているとみて、さらに捜査を進めることにしています。