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出门

时间: 2014-06-16    进入日语论坛
核心提示:【門 出】 男もすなる日記(にき)といふものを、女もしてみむとて、するなり。  それの年の十二月(しはす)の二十日あまり
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【門 出】
 
 男もすなる日記(にき)といふものを、女もしてみむとて、するなり。
 
 それの年の十二月(しはす)の二十日あまり一日(ひとひ)の日の戌(いぬ)の時に、門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
 
 ある人、県(あがた)の四年(よとせ)五年(いつとせ)果てて、例のことどもみなし終へて、解由(げゆ)など取りて、住む館(たち)より出でて、船に乗るべき所へ渡る。かれこれ、知る知らぬ、送りす。年ごろ、よくくらべつる人々なむ、別れ難く思ひて、日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに、夜更けぬ。
 
 二十二日に、和泉(いずみ)の国までと、平らかに願(ぐわん)立つ。藤原のときざね、船路なれど、馬のはなむけす。上中下(かみなかしも)、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海(しほうみ)のほとりにて、あざれ合へり。
  
(現代語訳)
 
 
 男の人も漢文で書くと聞いている日記というものを、女の私も仮名文で書いてみようと思い、書き記す。
 ある年の十二月二十一日の午後八時ごろに出発することになった。そのときのようすをいささか書きつける。
 ある人が、国守としての任期四、五年が過ぎ、交替時の例となっている事務の引継ぎなどをすっかりすませ、離任証書などを受け取り、住んでいた館から出て、船に乗る場所に行く。あれやこれやの人々、そして知っている人も知らない人も、見送りをする。この数年間、とても親しくしていた人たちは、とくに別れ難い心境で、一日中、何やかんやと立ち回って、大きな声で言い騒いでいるうちに夜が更けてしまった。
 二十二日に、せめて和泉の国までは無事に着きますようにと願をかける。藤原のときざねが、船旅でありながら、馬のはなむけをして送別の宴をしてくれる。身分の上中下にかかわらずみな深酔いして、不思議にも、潮海だからあざる(魚が腐る)はずもないのに海辺であざれ(ふざけ)合っている。
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