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『ケンブリッジ見聞録』13

时间: 2016-04-19    进入日语论坛
核心提示:フットボールとユニオンジャック先日ロンドンに住むいとこを訪ねて行ったとき、街のあちこちで白地に赤い十字の入った旗が飾られ
(单词翻译:双击或拖选)
 フットボールとユニオンジャック
 
先日ロンドンに住むいとこを訪ねて行ったとき、街のあちこちで白地に赤い十字の入った旗が飾られているのに気づいた。イングランドの旗(St.Geoge'sCross)である。民家の窓から垂れ幕のように吊るしてあったり、黒いオースティンのタクシーも小さな旗をつけて走っていたりする。ワールドカップのイングランド応援のためである。
 
われわれがイギリスと呼んでいるこの国は、周知の通り正式にはthe United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(UK)という長ったらしい連合王国であり、それぞれの国が独自のデザインの旗を持っている。スコットランドは青地に白いX(St.Andrew's Cross)、アイルランドは白地に赤いX(St.Patrick's Cross*追記 )で、それが組み合わさるとあのなじみのある国旗(unio Jack)になるのである。ほうほう、目から鱗である。ワールドカップにはイングランドとスコットランドが出場しているので、それぞれの旗を掲げての応援ということになる。
 
この国でもフットボール(サッカー)は大人気である。今の時期はクリケットのシーズンだが、夫が職場の学生たちに聞いてみたところ、「あんな退屈なもの、誰も見ないよ。今はフットボールだね!」という答えが返ってきたそうである。街にはワールドカップグッズがあふれ、近所のケーキやさんのウィンドウにはサッカーボール型のケーキがあった。円ではない。球なのである。味はともかく形には惹かれる。
 
ロンドンに行ったときはちょうど日本対アルゼンチンの試合もあった。いとこは職場で賭けをしたらしく、引き分けを願っている。それでも何倍かの配当になるという。ちなみにアルゼンチンが勝った場合は1.2倍、日本が勝った場合の配当は20倍だそうである。賭けている人がいるのか。いとこの子どもは、朝からイングランドのユニフォームを着てテレビで日本を応援しているらしい。「ワールドカップピザ」を注文してもらって上機嫌でお留守番だそうである。しかし、なにゆえにイングランドのユニフォームなのか。
 
イングランド戦がある直前にはテレビもイングランド一色になる。私のお気に入りの朝の番組「Big Breakfast」でもイングランドのユニフォームを着たバンドが応援歌を演奏し、全員で合唱して盛り上がっている。昨日はいよいよイングランドのゲームがあった。昨日は学生たちの期末の打ち上げとでもいうべきMay Weekの初日で、街は華やぎ着飾った男女が闊歩するのでテレビなんか見ていないで街に出るべきだと、例の引退した英語教師マリオンさんに教えられていたのだが、あいにくの雨でそんな気配は見えない。昼食で帰ってきた夫も街は閑散としているという。
 
雨がひどいので昼食は近くの大学会館ですませることにして、一歩中に入るとすごい熱気である。テレビのある一階のパブと3階のテレビ室では、人々がビールを片手に固唾を飲んでゲームの行方を見守っている。ちょっと中に入れる雰囲気ではない。それにしてもいつもは静かな大学会館にいったいどこからこんなに人が沸いて出たのか。時折地響きのような歓声が聞こえてくる。イングランドは好調らしい。
 
いったん家に帰って用事を済ませてテレビを見始めたがどうも面白くないので、雨が小ぶりになったのを幸い、再び大学会館にのこのこと出かけていった。と、いきなり大歓声である。ガッツポーズを取っている男女の姿が見える。昼休みの時間はとっくに終わっていると思われるのに、仕事はどうしたのだ。テレビ室に行くと、テレビを向いて椅子が劇場のようにならべられていて、大入り満員である。この部屋にこんなに椅子があったとは知らなんだ。
 
入り口からカフェの店員も覗きに来ている。間を縫って部屋に滑り込んだ。ゲームは終盤に向かっているようで、みんな余裕綽々の観戦振りである。相手方の失敗に大笑いしたり、ファインプレーに感心したりしている。イングランドの勝利に終わると、勝利を称えあうわけでもなく「ん、勝ったね」というようにクールに部屋を去っていった。あっけないものである。
 
せっかく外に出てきたので、そのまま街を散策してみることにする。MayWeekのほうは相変わらず気配がない。夜は遅くまで明るいのできっと夕方以降に盛り上がるのだろうと理解して、さらに歩いていく。中心街に近づくと、いたいた。ご機嫌さんである。イングランドのポンチョをきた若者たちが「イングランド!イングランド!」と叫びながら歩いている。路地から出てきた若者は、ばったり出会ったらしい友人に「オーレーオレーオレーオレー」と呼びかけている。向こうから歩いてくる少年は額にイングランドの旗を描いている。試合が終わってどっと街に繰り出したらしい。夜になって再び大学会館に寄ってみると、さらに再放送に食い入るように見ている人々がいる。今度はかなり冷静である。勝利を反芻しているのか、それともプレーの分析をしているのか。
 
さて、次はスコットランドの試合である。今朝の「Big Breakfast」では、当然スコットランドの応援歌である。バンドは民族衣装を着て歌っていた。
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