むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャと言う、とても変わった人がいました。
很久很久以前,在土耳其,有个叫阿凡提的怪人。
このホジャおじさんが、子どもの頃のお話です。
这是阿凡提大叔小时候的事。
ホジャのお母さんが、ホジャに言いました。「川へ洗濯に行って来るから、表の戸を離れないで、しっかり番をしておくれよ」
阿凡提的母亲对阿凡提这样说道:“我去河边洗衣服,你不要离开前门,把家给我看好了。”
「うん。わかった」
“恩。知道了”
ホジャが戸口で番をしていると、親せきのおじさんがやって来ました。「ホジャや、お昼におばさんと一緒に来るから、お母さんに言っておくれ」
阿凡提在门口看着的时候,亲戚叔叔来了,对他说道:“阿凡提,中午的时候我会和你阿姨一起过来,和你妈妈说一声。”
「うん。わかった」
“恩。知道了”
するとホジャは戸口の戸を外して背中に背負い、川の方へ走って行きました。
然后阿凡提将大门卸下来,背着去河边。
それを見つけたお母さんが、あきれて聞きました。「まあ、そんな物を背負って、どうしたの?」
母亲看到之后吃惊得问道:“背着这东西,怎么回事呀?”
するとホジャは、少し怒って言いました。「だって母ちゃんは、戸を離れないで番をしろって言うし、おじさんは、昼におばさんと一緒に来るから母ちゃんに知らせろって言うし。二人の言いつけを守るには、こうするしかないだろう!」
阿凡提微怒道:“可是母亲跟我说不要离开门,叔叔跟我说要跟你说一声中午要和阿姨一起来。为了遵守两个人说的话,只好这么做啦!”