中国の保険業は20年間の中断の後、1980年から回復が始まった。1981年中国人民保険公司は政府の1つの部門から専業企業に改組され、本社および省・自治区・直轄市の支社から県の支社までの構造を整備した。1988年に沿海地区を主な活動地とする平安保険公司と太平洋保険公司が設立された。1996年中国人民保険公司は管理体制と経営方式の転換・現代的企業制度の確立・国際市場慣行の導入などの面で大きな一歩を踏み出した。1985年の「保険法」の発布と1988の中国保険監督管理委員会の成立は、保険市場の運営のために法的根拠を提供した。
保険業は国民経済の中で最も速い成長を遂げた業界の一つである。2012年末中国には100社の保険会社があり、そのうち外資系企業が43社で、2002年末の22社より21社増えた。また2012年保険会社の年間保険料収入は1兆5488億元に達し、前年比8.0%の増加となった。
中国は大きな潜在力を持つ完全に開放された市場として、国際的な保険資本にとって大きな魅力を持っている。世界の多くの有名な保険企業は中国での業務発展を重要な戦略としている。中国の保険業界はすでに高度成長期に入り、保険業界の経営モデルも多角化に向けて発展を進めている。中国の保険業の発展の見通しは明るい。