人民元は中国の法定通貨で、中国人民銀行によって統一的に発行・管理されている。人民元の為替レートは中国人民銀行が制定し、国家外貨管理局が発布する。中国は外貨に対して統一的な管理を実行し、国家外貨管理局が外貨管理職権を行使する。
2005年7月にスタートした人民元為替相場形成制度の改革は外貨管理体制改革の深化に新たな活力を注いだ。企業や個人の外貨所持・利用がさらに便利になり、外貨市場の発展に拍車をかけた。これと同時に外貨管理方式は外貨流出の抑制から、流出入の均衡管理に改められ、次第に資本流動の双方向均衡管理の制度的枠組みを確立していく。
2012年末の中国の外貨準備高は3兆3116億ドルに達し、前年比1304億ドルの増加となった。年末の時点で人民元の為替相場は1ドル=6.2855人民元で、前年同期より0.25%上昇した。人民元為替相場の弾力性は明らかに増しているが、人民元の為替相場は今後もほぼ安定を保つだろうと予測されている。