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第十章:台湾~一、台湾概況

时间: 2014-12-30    进入日语论坛
核心提示: 1、地理的位置 台湾は島々からなる中国の省の1つで、中国大陸棚の東南端に位置している。台湾本島と附属島嶼および澎湖列島な
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  1、地理的位置 
 
 台湾は島々からなる中国の省の1つで、中国大陸棚の東南端に位置している。台湾本島と附属島嶼および澎湖列島など80余りの島々からなっている。そ陸地面積は約3万6000平方キロである。 
 
 台湾は北は東海に面しており、東北は琉球諸島と接している。東は太平洋に臨み、南はバシー海峡と接しておりフィリピンと隣合っている。西は台湾海峡を隔てて大陸の福建省と向かい合い、その最も近いところは130キロしか離れていない。台湾省は西太平洋の航路の中心を押さえており、戦略的に極めて重要な位置にある。 
 
 2、台湾海峡 
 
 台湾海峡は中国の台湾島と福建との間にある海峡である。南北約380キロで、幅は平均190キロ、最も狭いところは台湾の新竹と福建の平潭の間で130キロしかない。晴れて空気の澄みきった日には、福建省沿海の高いところから台湾の高山にかかる雲や霧や台湾北部に聳え立つ鶏籠山を望み見ることも出来る。 
 
 3、地形 
 
 台湾本島は台湾省の面積の97%を占めており、中国最大の島である。島には山が多く、高い山と丘陵が総面積の3分2を占める。島内には中央山脈・玉山山脈・雪山山脈・阿里山脈・台東山脈(別名海岸山脈)という5つの山脈がある。台湾島の地形の特徴は、中央部が高く両側が低いことで、島の南北を走る中央山脈を分水嶺とし、東海岸と西海岸に向って徐々に低くなっていく。玉山山脈の主峰は玉山で海抜は3997メートル、台湾一の高峰である。 
 
 4、気候と物産 
 
 台湾省は温帯と熱帯にまたがって位置しており、熱帯と亜熱帯気候に属している。海に囲まれていることから、海洋性季節風の影響を受けて年中温暖な気候に恵まれ、冬の厳しい寒さや夏の酷暑がない。年平均気温は高い山を除いて22℃前後で、普通の場所では1年を通して霜や雪が降ることはなく雪線は海抜3000メートル以上の地帯にある。また、雨が多く台風の影響を受けることが多い。 
 
 台湾の森林面積は台湾省の半分以上を占め、ヨーロッパの「山林の国」スイスの森林の2倍ある。木材の蓄積量は3億立方メートルを越えている。気候が垂直に変化する影響で台湾の樹木の種類は多く、熱帯・亜熱帯・温帯・寒帯の約4000種類の植物があり、アジアの天然植物園として名高い。経済林面積は林地面積の5分の4を占めている。台湾のクスは世界でもトップの座にある。精製される樟脳と樟脳油は台湾の一大特産物で、その産出量は世界の総生産量の約70%を占めている。 
 
 台湾は海に囲まれている上、暖流と寒流とが合流する所でもあることから海産物が非常に豊富で、魚種は500以上にもなる。高雄・基隆・蘇澳・花蓮・新港・澎湖などが有名な漁場である。このほか、台湾の海塩も古くから知られている。 
 
 5、人口 
 
 台湾は人口が多いのに土地が少ないので、人口密度は非常に高い。2001年末の人口は2240万人に上り、人口密度は619人/平方キロとなっている。 2010年の人口調査によると、常住人口は2312万3866人でうち男性は1148万9285人、女性は1163万4581人、人口密度は、638.9人/平方キロで、中国では人口密度が一番高い省の1つである。常住人口の男女比は99.6で、男性が女性より少ないという現象が初めて現れた。 
 
 台湾は高齢化が急速に進んでいる。台湾の地方政府が公表した2012年度の台湾各市県の人口年齢構成のデータによると、台湾の65歳以上の人口は260万人で、総人口に占める割合は11.15%になった。世界保健機関(WHO)の高齢社会の定義は、65歳以上の人口が総人口の14%を超えることだが、台湾では嘉義市・雲林県・澎湖県がすでに高齢社会に突入した。 
 
 台湾省の人口分布はバランスが取れていない。面積比で3分の1を占める海抜1000メートル以上の山間地区は人口密度わずか20人/平方キロである。都市部の人口密度は約4800人だが、台北市・高雄市・台中市・基隆市・新竹市・嘉義市・台南市はさらに集中しており、7都市の人口密度は1平方キロあたり1万人近くになる。7都市の面積は台湾の2.9%しかないが、人口は総人口の31%も占めている。 
 
 台湾の人口政策は社会や経済が発展するのに伴って調整されてきた。1965年から台湾では「家族計画」を実施し、主に男女の結婚年齢や出産年齢などについて制限を加えていた。「1人っ子は少ないとは言えない、2人っ子はちょうどいい」という育児政策を呼びかけた。その後台湾女性の出産率が徐々に下がり、人口増加の緩和に一定の効果が現れたが、人口の増加率が下がることで人口高齢化と新規労働力が減少するという問題が起きた。台湾当局は、1990年に人口政策大綱を改定し、「2人っ子はちょうどいいが、3人でも多くはない」という政策を打ち出した。2010年台湾の出生率は0.895しかなく、世界でも出生率の最も低い地域の1つとなった。ここ数年台湾当局は出産奨励策を取り、2012年台湾の出生率はこれまで10年の記録を破り1.265となった。 
 
 6、民族 
 
 台湾は多民族地区で、漢民族・蒙古族・ホイ族・ミャオ族・高山族などがいるが、人口の97%以上は漢民族である。漢民族の中ではまた閩南人と客家人が2大集団となっている。閩南人は原籍が福建省泉州と漳州の人がもっとも多く、客家人は原籍が広東省梅州と潮州の人が最も多い。 
 
 高山族は台湾の代表的な少数民族である。台湾の高山族の起源説については諸説あるが、様々な研究の結果、その祖先は中国大陸から台湾に移ってきたものだと分った。台湾の高山族は平地高山族と山地高山族に分かれる。高山族の人口は増え続けており、2001年までに41万5000人になった。 
 
 台湾の高山族には、主な支族として阿美族・泰雅族・排湾族・布農族・卑南族・魯凱族・鄒族・雅美族・賽夏族・邵族(原名曹族)がある。 
 
 7、主な都市 
 
 2010年末に台北県・台中県市・台南県市・高雄県市が直轄市となったが、そのうち台北県が新北県と改名された他は県市合併で格上げされた。2011年には台湾西部の台北・新北・台中・台南・高雄という5つの直轄市は「五都」と呼ばれ、21世紀初頭台湾の最も重要な5大都市となった。 
 
 台北市 
 
 台北市は台湾島の北部に位置する。面積272平方キロ、全島で面積が最も大きい都市である。2012年1月の人口は約270万人、総人口の8分の1を占める。人口密度は9760人/平方キロ、台湾で第2位となった。 
 
 台北市は台湾商工業の中心都市で、全島で最大の企業・銀行・商店の多くが本部を設置している。台北市と台北県・桃園県・基隆市は台湾省の最大の工業生産区と商業区を形成している。 
 
 台北市はまた台湾省の文化教育センターにもなっている。有名な台湾大学や台湾政治大学、台湾師範大学など24の大学がある。このほか台湾省の新聞・出版・ラジオ・テレビセンターと省最大の図書館・博物館もここに集まっている。 
 
 台北市は交通が発達しており、台湾省の鉄道と道路交通の中心の1つである。基隆港と淡水湾は台北市の港湾で、台北松山空港は台湾省の2番目の国際空港である。(写真:台北の夜景) 
 
 高雄市 
 
 高雄市は台湾本島の西南部にあり、2010年12月25日にもともとの高雄市と高雄県が合併して5つの直轄市の1つとなった。面積2947平方キロ、直轄市では面積が一番大きい。人口は台湾で2番目の278万人である。 
 
 高雄市は台湾省の主要工業基地で、石油精製工場・鋼鉄工場・造船所など台湾省で最大の企業が集まっている。電子工業・機械製造業・セメント・化学肥料・アルミニウム精錬・製糖などの工業も発達している。また高雄は台湾漁業の中心地で、遠洋漁業は台湾省1の地位を占めている。 
 
 高雄市は海路・陸路・空路の交通が非常に発達している。海岸には有名な深海港である高雄港があり、1万トン級の船舶が同時に38隻停泊することが出来る。貨物の取り扱い量は、香港・シンガポール・オランダのロッテルダムに次いで世界で4番目になっている。高雄国際空港は国際線と島内の航路がある。台北と高雄は飛行機ならわずか40分、列車またはバスでおよそ4時間かかる。高雄港は市の西南海岸と旗津半島の間にある深水港で、戦前作られた第一港と戦後作られた第二港からなっている。高雄港は東南アジア・インド洋と北東アジア地域を結ぶ位置にあり、海運の重要な中継地である。台湾第1の国際港であるだけでなく、貨物輸送量は世界でも12位となった。 
 
 高雄は台湾で2番目に大量高速輸送システム(MRT=Mass Rapid Transit)が整備された都市である。この交通システムには高架・地下・地上などがある。現在建設中の路線は、赤線とオレンジ線だが、その他、数本の路線が計画されている。 
 
 高雄国際空港は市南部の小港区にあり、国内線・国際線がある総合空港で、1時間でのべ2600人を輸送することができる。年間平均輸送量はのべ630万人で、桃園中正国際空港についで2番目である。台湾島内の路線のほか、東京・名古屋・ソウル・香港・マカオ・バンコク・プーケット島・クアラルンプール・ホーチミン・シンガポール・グアムなどの都市と地域に定期便が就航している。 
 
 台中市 
 
 台湾島中部に位置し、北は苗栗県・新竹県と、南は彰化県・南投県と接し、東は中央山脈をへだてて宜蘭県・花蓮県に向かいあい、西は台湾海峡に臨んでいる。面積は約2215平方キロ、2012年の人口は台湾省で3番目の268万人である。台中市は2012年12月25日直轄市となった。台湾中部唯一の直轄市で、台湾省の3番目に大きい都市である。現在台湾中部の文化・教育・経済・交通の中心となっている。大学も台北市に次いで多い。またここは台湾の仏教文化の中心で、市内の宝覚寺で毎年仏教大会が開かれる。台中の町はいつもきれいに保たれており、台湾で最も清潔な町と称えられている。 
 
 台南市 
 
 台南市は台湾島の西南海岸に位置している。西は台湾海峡に臨み、東は阿里山山脈、北は義県、南は高雄市に接している。台湾の重要な農業地域と砂糖の産地である。台南市の旧名は赤嵌城で、2010年12月25日台南県と台南市が合併して直轄市となった。面積は2192平方キロ、2012年の人口は188万人、台湾で4番目の大都市であり、最も古い町である。台北市が省都になるまでは、ここがずっと台湾の政治・経済・文化の中心だった。ここには名所旧跡が多く、有名な赤嵌楼・安平城・鄭成功廟などが集まっているだけでなく、宗教の雰囲気が非常に濃厚である。寺院や教会がおよそ200あり、仏教と道教の信者が多いが、キリスト教の信者も少なくない。 
 
 新北市 
 
 新北市は台湾本島の最北端にある。台北市を囲んでいるが、東北部は基隆市、東南部は宜蘭県、西南部は桃園県と接している。台北・基隆とともに台北都市圏を形成している。新北市はもともと台湾省台北県だったが、2010年12月25日に直轄市となり新北市に改名された。面積は2052平方キロ、2012年の人口は394万人、台湾で人口が最も多い都市である。 
 
 基隆市 
 
 台湾島北部に位置し、東海に面する山々に囲まれた港町である。台湾島で比較的早く開発された町の1つで、交通が発達している上、造船・化学工業・石炭・水産加工業などが非常に発達している。また重要な漁港の一つで、水揚げ量は全省のおよそ5分の1を占めている。年間200日雨が降ることから「雨の港」とも呼ばれている。
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