朝鮮族医学は朝鮮族固有の文化を元に漢方医学の理論を吸収し、朝鮮族の病気予防・治療の実験と経験を結びつけて形成された伝統的医学のシステムであり、朝鮮族医学とも呼ばれている。古代から朝鮮族は漢民族と長期的な友好往来の歴史を持ち、両族の文化の交流も盛んであった。医学はその一部である。漢民族の医薬の知識を学び、吸収すると当時に、朝鮮族の医師は朝鮮族固有の文化と治療実践を踏まえて理論から臨床治療まで独特の特徴を持つ"四象医学"の学説を説きシステム化した朝鮮族医学を構築してきた。その代表が19世紀の李済馬が書いた「東医寿世保元」という医学書である。
1.朝鮮族医学概況