カラーの遠隔探査図から見ると、二匹の巨大な龍は、南から北へといっしょになて、それに都市の両側をつないでいる。そのうちの一匹は、北京の古い建物から構成されているので、「古代建築龍」だといわれる。それは、天安門から鐘鼓楼まで延びている。天安門は、ちょうど龍の口、金水橋は龍の顎、東西方向の長安街は、そのひげ、太庙、社稷壇は龍の目、故宮は、龍の胴体に当たり、そびえたっている部分は、景山公園だ。鐘鼓楼は龍の尾、故宮の4つの角楼は、八方に伸ばす龍の爪と似ている。
もう一つの龍は、北京の河流からなるもので、「水龍」だという。この「水龍」の頭は、半円型の南海で、中海と北海がつながって、龍の胴体の部分となる。西北に伸びている什刹海は、漂っている龍の尾に当たる。
「古代建築龍」と「水龍」がともになって、とても壮大な風景である。これは、意図的に設けされたものなのか、それとも偶然のものなのか、判断できない。
北京城にあるもう一つの奇観は、景山公園の園林の図形である。この図は、目を閉じて、あぐらをかいている巨大な人間みたいである。景山公園はもともと皇室の園林で、故宮の北にある。これもわざと設けされたものなのか、それとも偶然なのか、謎である。
これら奇観の新しい発見によって、北京城にいっそう神秘な感じが溢れてきた。