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第十五章:民間物語~山西の懸空寺

时间: 2015-01-13    进入日语论坛
核心提示: 山西の懸空寺 通常、寺は平地に建てられるものだが、中国北部の山西省には崖に建てられた寺がある。それが有名な懸空寺だ。山
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  山西の懸空寺 
 
 通常、寺は平地に建てられるものだが、中国北部の山西省には崖に建てられた寺がある。それが有名な懸空寺だ。山西省北部の大同市付近にある懸空寺は1400年前に建立され、中国に唯一残された、仏教、道教、儒教を一体化させ独特の寺だ。この寺は元は"玄空閣"と呼ばれていた。"玄"とは中国の道教の教理から出たもので、"空"は仏教の教理から来ており、後に懸空寺と改名した。その名の由来は、寺全体が断崖に引っかかっているということ、また、この状態を表す"懸"と"玄"が中国語で同音であることから来ている。 
 
 中国の多くの建築の中でも懸空寺は非常に不思議な建築である。この寺は峡谷の小さな盆地内に有り、両側は100m以上もある絶壁で、懸空寺は地上50mの地点にへばりつくように空中に引っかかっている。遠くから見ると、重なる殿閣を10数本の細い木が下から支えているのが見え、寺の上には大きな岩が突き出ているので、あたかも落ちてくるように見え観光客を驚かせる。この懸空寺には大小40の部屋があり、楼閣は桟道で繋がれている。桟道を渡る時、落ちるのが恐くて思わず息を殺し忍び足になるが、ギシギシという音がしても懸空寺は決して落ちはしない。 
 
 この懸空寺の建築的特色は、古代の断崖に引っかかるように建てられているため、上の突き出た岩が傘の役目となり寺を大雨から守り、高い場所にあるので洪水が来ても浸水することはない。また懸空寺の周りの山々も強い日差しを遮る効果があり、夏の日照時間はわずか3時間である。懸空寺が、木造であってもこれまで1400年もの間風化に耐え、良い保存状態を保てて来た理由がお解りだろう。 
 
 建築的特色で次に挙げられるのは懸空寺の"懸"という点である。多くの人はこの寺は10数本の木が支えとなっていると考えているが、実は寺を真に支えているのは、断崖に深く差し込まれた横木の梁であり、これらの梁は地元の特産であるツガの木を材料にしたものだ。桐油につけてあるのでシロアリに食われる心配はなく防腐作用もある。このほか、懸空寺のすぐ下の立木も重要な役割を果たしている。これらの10数本の木はいずれも細かく計算された上で、懸空寺を支え、寺の高さのバランスをとる役目を果たしている。 
 
 もう一つの特色は巧みだという点だ。寺の建立の際に立地条件や、断崖絶壁の自然的配置、必要とされる寺の各部分の建築的特徴に基づき、巧みに設計されている。例えば、この寺の最大級の建築である三官殿は崖に空間を作る構想を応用し、前の部分を木造に、後ろの部分は絶壁に多くの穴を開け殿堂を広くした。懸空寺の他の殿堂は小型で巧みに出来ており、殿内の各塑像も小さ目に作られている。殿堂の分布はユニークで、崖の斜面に沿って相対的に造られ、桟道に入ると迷宮に迷い込んだような感じを覚える。 
 
 さて、どうしてこんな断崖絶壁に寺を建てたのだろうか?実は、懸空寺の下に重要な道が通っていたので、ここを通ってやって来る信者の参拝に便宜を図るため崖に寺を造ったのだ。また、下に流れる川が大雨の度に氾濫したが、これは金の竜の祟りだと当時の人は考えたため、仏塔の変わりにこの寺を建てて竜を退治しようと考えた。そこで断崖絶壁にこの寺を造ったのだ。 
 
 懸空寺の桟道の岩壁には、その建造技術を称える"公輸天巧"という四文字が彫ってある。公輸とは2000年前に生きた職人・公輸般のことで、彼は中国で認められている建築師の祖だ。この四文字は、「公輸般のような天才職人だけがこのような建築物を作り出せる。」という意味である。
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