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第十五章:民間物語~「一たび鳴かば人を驚かさん」

时间: 2015-01-13    进入日语论坛
核心提示: 「一たび鳴かば人を驚かさん」 紀元前9世紀から5世紀にかけてを中国では戦国時代と呼ぶ。この時期の諸侯国は数十にものぼり、
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  「一たび鳴かば人を驚かさん」 
 
 紀元前9世紀から5世紀にかけてを中国では戦国時代と呼ぶ。この時期の諸侯国は数十にものぼり、各国は生き残るために正しく効果的な内外政策を実施することが重要となっていた。そこで国王に策を献ずることを専門にした策士という階級が生まれた。これら策士たちは、それぞれ哲学的思想や国を治める道理を持ち、意味深く活き活きとした例を用いて摂政者を説得し、自らの策を喜んで受け入れさせることを得意としていた。 
 
 この「一たび鳴かば人を驚かさん」という故事も、策士の淳于昆が国王に自らの策を受け入れさせた話である。 
 
 斉の威王は即位して間もない国王であった。彼は太子の頃から、賢く才能があった。文武の知識を懸命に勉強したほか、治国の政略をも研究し、即位したあかつきには斉の国を強大にしようと考えていた。しかし実際に即位してみると、国王の権威と楽しみは太子の時より遥かに大きいことが分かった。彼は毎日大臣たちにおだてられ、後宮に帰れば美女に囲まれながら最高級の酒や美食をむさぼる生活をし、太子時代の雄大な志を次第に忘れていった。 
 
 そしてあっという間に2年以上が過ぎたが、威王は相変わらず毎日酒と女におぼれ、国の政事などは全て大臣たちに任せっぱなしであった。そのせいで、政事は道を大きくはずれ、官吏たちは腐敗し、国力もどんどん弱まっていったため、多くの隣国が機会を狙っては斉へ攻め込むことを企んだ。誠実な官吏や百姓たちは非常に不安であったが、威王を怒らせて自分に災いが及ぶことを恐れて、王を諫めなかった。 
 
 淳于昆という策士がいた。彼は弁舌の才があり、言葉づかいも巧みで、よく興味深い隠語を使い人と意見を戦わせた。威王もよく隠語を用いて己の知恵を表すことを知った淳于昆は、威王を諫める機会をうかがっていた。 
 
 そんなある日、彼は威王に謁見する機会を得た。そして「王さま、なぞなぞを解いていただきたいのです」と切り出した。威王が「どんななぞなぞだ?」と聞いてきたので、淳于昆はすかさず「ある国に大きな鳥がいます。その鳥は宮廷に住んで3年も経つのに、羽を広げて飛ぼうともせず、声を出して鳴こうともせず、ただ目的もなく丸く縮まっているばかりなのです。それはどんな鳥なのか分かりますか?」と問うた。これを聞いて威王は、王として無為に日々を過ごしている自分のことを言われていると悟ったが、どうやって答えてよいものか迷った。しばらく考え込んだ威王は、「お前は知らないだろうが、その大鳥は飛ばなければそれまでだが、一たび飛べば必ずや高く空を飛ぶであろう。また鳴かなければそれまでだが、一たび鳴けば必ずや人々を驚かせるであろう。お前はただ見守っていればよい」と答えた。 
 
 それからというもの、威王は自らを改め奮起して世間を驚かせるようなことをしようと決心した。まずは国政を整え、全国の職に尽くす官吏を奨励し、腐敗や無能な官吏を厳しく罰した。軍事力を整え武力を強化させた。こうして斉の国は活気あふれる国へと生まれ変わった。これを見た斉の国を侵略しようと企んでいた国々も驚きを隠せず、「斉の威王は大鳥のように鳴かなければそれまでだが、一たび鳴けば人を驚かす」と称えたという。 
 
 後に「一たび鳴かば人を驚かさん」という言葉は成語となり、才能のある人が、その才能を一旦発揮すると、他人を驚かせるようなことを成し遂げることを指すようになった。 
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