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第十五章:民間物語~「百歩楊を穿つ」

时间: 2015-01-13    进入日语论坛
核心提示: 「百歩楊を穿つ」 中国の戦国時代には、多くの諸侯国が並存していた。各国には有名な人物がいて、これらの人物にまつわる物語
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  「百歩楊を穿つ」 
 
 中国の戦国時代には、多くの諸侯国が並存していた。各国には有名な人物がいて、これらの人物にまつわる物語も広く伝わっている。 
 
 秦の国の将軍である白起は、戦に非常に長けていた。彼が指揮をとった戦いは負けたことがなかったので、「常勝将軍」と呼ばれていた。ある年、秦の国王は白起に兵を率いて魏の国に攻め込むよう命じた。しかし逆に魏の国が秦の国の手に落ちれば、他の多くの国も反応する可能性があり、人々の間には不安が広がった。 
 
 蘇厲という策士がいて、魏の国を攻めないよう白起を説得するよう命じられた。そこで蘇厲は何とかして白起に会い、次のような故事を聞かせたという。 
 
 ある有名な弓の達人がいた。その名を養由基という。養由基は幼い頃から弓が得意で、100歩離れた柳の葉を射抜けるほどの腕を持っていた。また当時もう1人、潘虎という名の勇士がいた。彼もまた弓術に長けていた。ある日、2人が広場で互いの腕を競っていると、多くの人が集まってきた。的は50歩ほど離れた場所にあり、そこには木の板が置かれ、板の中央には赤い印がつけられていた。潘虎は弓を引き、一気に3本の矢を命中させたので、見ていた人々は喝采した。すると養由基は辺りを見渡し「50歩なんて近すぎだし、的が大きすぎる。100歩離れて柳の葉を射る勝負をしよう」と言い、100歩離れた柳の木を指差し、見ていた人に一枚の葉を選ばせ、赤い印をつけさせた。彼が矢を放つと、見事に葉の中心を射貫いた。これを見た人々は誰もが言葉を失うほど驚いた。潘虎は、己の腕がそれには及ばないと分かったが、養由基の矢が葉を射貫き続けるとも信じられず、木の所まで行き、新たに3枚の葉を選び番号をつけた。そして養由基にこれを順番に射るよう求めた。これを聞いた養由基は柳の木の下まで来て、葉の番号を確かめてからまた100歩離れて3本の矢を放った。矢は見事にそれぞれの番号のついた葉に的中した。これには周りの人々も大喝采。また潘虎も心服した。しかし周りの歓声をよそに「うん、100歩離れて柳の葉を射貫く腕があれば、私の指導を受ける資格があるということだ」と養由基の傍にいた1人が言い出した。「誰だ?生意気な」と怒った養由基は「どうやってこの私に弓を教えるというのか?」と迫った。するとその人は「教えるのは弓術ではなく、どうすれば自分の名声を守るかだ。もしあんたの力が尽きれば、或いはほんの少し腕が震えて的を外せば、あんたの百発百中という名声はひどく傷つくと考えたことがあるか?弓の達人なる者は、その名声を守らなければならん」と平然と答えたのである。 
 
 蘇厲はその故事を通して「常勝将軍と呼ばれているあなたですが、魏の国は必ずしも容易に落とせる国ではありません。もし戦に勝てなければ、自分の名声を傷つけることになりますぞ」という忠告をしたのである。これを聞いた白起は、自分の百戦百勝の名声を守るために、易々と出陣はしまいと考え、体の不調を口実に魏の国へ攻め込むことをやめたのである。
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