銭学森(1911年12月11~2009年10月31日)は浙江省杭州に生まれた。中国共産党の優れた党員、忠誠の共産主義戦士であり国内外でよく知られる優れた科学者でもある。中国の宇宙開発事業の先導者、中国「両弾一星」功勲賞章を受賞し、「中国の宇宙開発の父」、「中国のミサイルの父」、「中国自動化コントロールの父」、「ロケットの王」と呼ばれる。アメリカ・マサチューセッツ工科大学とカリフォルニア工科大学の教授を務めた経験を持ち、中国人民政治協商会議の第6期、第7期、第8期全国委員会の副議長、中国科学技術協会名誉議長、全国政治協商会議副議長を歴任した。上海交通大学図書館、西安交通大学図書館はいずれも銭学森の名前がつけられている。
1956年、銭学森は銭偉長、郭永懐らと共に、中国科学院力学研究所を創立し、初代所長となった。同年10月、銭学森は命を受けて中国初のロケット・ミサイル開発機構を創設し、同機構(国防省第5研究院)院長に就任した。1958年から宇宙運搬ロケットの開発に着手した。
1958年、中国科学院の同僚と共同で、中国科学技術大学の創立を提唱し、参与した。1959年8月に中国共産党に入党した。1960年、中国は「東風1号」短距離地対地弾道ミサイルの打上げに成功した。1965年、人工衛星プロジェクトが始まり、1970年4月、中国初の人工衛星「東方紅1号」の打上げに成功した。