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誘さそい・勧すすめ・注ちゅう意い・禁きん止し
相あい手てを誘ったり、勧めたり、要よう求きゅうなどをしたりしたいとき
★3
1 ~こと
2 ~ことはない
3 ~べき・~べきだ・~べきではない
★2
4 ~ものだ・~ものではない
5 ~ようではないか
6 ~てもさしつかえない
7 ~ことだ
★1
8 ~べからず・~べからざる
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1 ~こと ★3 W
【~しなさい】
①宿しゅく題だいの作さく文ぶんは5日までに木き村むら先生に出すこと。
②図と書しょ室しつの本はかならず返かえすこと。
③試し験けんの日は消けしゴムを忘わすれないこと。
④11月17日(火)12時にJR田た町まち駅えきの改かい札さつ口ぐち前に集しゅう合ごうの
こと。
接続 Vる・Vない/する動どう詞しのNの+こと
▶1)学校、団だん体たいなどで「~しなさい・~してはいけない」と指し示じや規き則そくなどを書いて伝つたえるとき
の表ひょう現げん。
2)黒こく板ばんや配はい布ふ用ようプリントなどに書いたり、口で伝えたりすることもある。
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2 ~ことはない ★3
【~する必ひつ要ようはない/~しない方ほうがいい】
①天気予よ報ほうは晴はれだから、今日はかさを持もっていくことはないな。
②試し験けんは簡かん単たんな質しつ問もんだけだから、心しん配ぱいすることはありま
せん。
③たった1回かい試し合あいに負まけただけで、なにもテニス部ぶをやめることはありま
せんよ。
④インターネットでレストランの地ち図ずや行き方を調しらべることもできるんだから、
わざわざ地ち図ずを郵ゆう便びんで送おくることはないよ。
接続 Vる+ことはない
▶そうしなくてもいい・そんなことはしない方ほうがいいと助じょ言げんをしたり、忠ちゅう告こくをしたりする言いい
方かたである。「なにも~ことはない・わざわざ~ことはない」の形かたちでよく使つかう。
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3 ~べき・~べきだ・~べきではない ★3
【~した方ほうがいい/~しない方がいい】
①わたしは彼かの女じょに言いうべきことを全ぜん部ぶ言った。
②みんなで決きめた約やく束そくはみんなで守まもるべきだ。
③だまされてお金を取とられたんですか? それは、すぐに警けい察さつに届とどけるべ
きですよ。
④お年とし寄よりに対たいして子どもに話すような言こと葉ばで話すべきではない。
接続 Vる+べきだ(「する」は「すべきだ」もある)
▶1)話す人が「~するのが、または~しないのが人にん間げんとしての義ぎ務むだ」と主しゅ張ちょうしたり、忠ちゅう
告こくしたりしたいときの表ひょう現げん。
2)規き則そくや法ほう律りつで決きまっている場ば合あいは「~べきだ」は使つかわず「~なければならない」を使
う。
╳海かい外がい旅りょ行こうに行くときはパスポートを持もって行くべきだ。
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4 ~ものだ・~ものではない ★2
【~するのが当とう然ぜんだ/~しないのが当然だ】
①会社や会への手紙のあて名なには「様さま」でなく「御おん中ちゅう」と書くものだ。
②良りょう識しきある人は通つう勤きん電車の中で化け粧しょうなどしないものだ。
③もう9時だ。早く起きなさい。休みの日でも9時までには起きるもんだ。
④エレベーターの中で人の悪わる口くちなど言うものではない。
⑤年とし下したの人や弱よわい人のことをからかうもんじゃないよ。
接続 Vる・Vない+ものだ Vる+ものではない
▶1)個こ人じんの意見ではなく、道どう徳とく的てき・社会的な常じょう識しきについて「~するのが常識ですよ・~し
ないのが常識ですよ」と説せっ教きょうするときの表ひょう現げん。
2)話し言こと葉ばでは③⑤のように「~もんだ・~もんじゃない」となることが多い。
→30課か3「~ものだ」/30課4「~ものだ」
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5 ~ようではないか ★2
【~しよう】
①成せい功こうするかどうかわからないが、とにかくやってみようではないか。
②携けい帯たいに使う時間を減へらして、もっと本を読もうではないか。
③おやつ代をみんなで出し合あうというのはいい考かんがえですね。早さっ速そく、今月
から始めようではありませんか。
④新しい車を買う前に、まずうちには車が本ほん当とうに必ひつ要ようかどうか話はなし
合あおうじゃないか。
接続 Vよう+ではないか
▶「いっしょにしよう」と誘さそいかける言いい方かた。主しゅとして男だん性せいが使うやや硬かたい言こと葉ば。女
じょ性せいが使う場ば合あいは③のように「~ようではありませんか」という形かたちが多い。
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6 ~てもさしつかえない ★2
【~ても問題ない】
①「明日あすの朝、用があるんですが、9時までに来なくてもさしつかえないでしょう
か」
「ええ、いいですよ」
②看かん護ご師し(予よ防ぼう注ちゅう射しゃをした後)「今こん晩ばん、お風ふ呂ろに
入ってもさしつかえないですよ」
③推すい薦せん書しょは入学願がん書しょの締しめ切きり日より2、3日遅おくれてもさ
しつかえありません。
④履り歴れき書しょはコピーでもさしつかえありません。
接続 Vても/イAくても/ナAでも/Nでも+さしつかえない
▶1)「~ても・~でも」で表あらわされる条じょう件けんでもかまわない、と言いたいときに使う。
2)「~てもいい・~てもかまわまい」とだいたい同じ意味だが「~てもさしつかえない」の方が消しょう極きょく的
てきな許きょ可か・消極的な譲じょう歩ほ、または遠えん慮りょした言い方である。
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7 ~ことだ ★2
【~しなさい】
①なにごとも失しっ敗ぱいを恐おそれずにやってみることだ。
②車を運転するときは、絶ぜっ対たいにお酒さけを飲んではいけません。誘さそわれても
飲まないことです。
③書く力をつけたいのなら、毎日、日にっ記きをつけることだ。
接続 Vる・Vない+ことだ
▶上の人が下の人に「~した方がいい・~しない方がいい」と、個こ人じんの意見や判はん断だんを忠ちゅう告こくとして
言う言い方。目め上うえの人に対たいしては使わない。
→30課か6「~ことだ」
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8 ~べからず・~べからざる ★1 W
【~してはいけない】
①昔むかしはここに「ここで泳およぐべからず」と書いた立たて札ふだがあった。
②「用のない者、この部へ屋やに入るべからず」(張はり紙がみ)
③前まえ田ださんのようなバランス感かん覚かくのある人はこの会にとって欠かくべから
ざる存そん在ざいだ。
接続 Vる+べからず Vる+べからざる+N
▶「~してはいけない・~ことはできない」という意味の古い書き言こと葉ばである。現げん在ざいではあまり見みかけ
ないが、掲けい示じ板ばん・立たて札ふだなどに書かれていることがある。③の「欠かくべからざる」は「欠くことが
できない」つまり「大切な」という意味になる。