(ふじわら-の-ていか)
(1162-1241) 平安末期?鎌倉初期の歌人?歌学者。俊成の子。京極中納言と称さる。法号,明静(ミヨウジヨウ)。「新古今和歌集」(共撰),「新勅撰和歌集」を撰した。華麗妖艶な歌風で新古今調を代表し,一時代を画した。歌論書「近代秀歌」「毎月抄」,撰集「小倉百人一首」,日記「明月記」,家集「拾遺愚草」など。また,「顕註密勘」など古典の校勘にも功績を残し,「松浦宮物語」の作者ともいわれる。「千載和歌集」以下の勅撰集に四三九首入集。その書は「定家流」と呼ばれ,尊重された。