「すると――あなたはもう襲しゅう撃げきをやめさせたとでも」マルフォイ氏しが嘲あざけるように言った。
「犯人を捕つかまえたのかね」
「捕まえた」ダンブルドアは微笑ほほえんだ。
「それで」マルフォイ氏が鋭するどく言った。「誰なのかね」
「前回と同じ人物じゃよ、ルシウス。しかし、今回のヴォルデモート卿きょうは、ほかの者を使って行動した。この日記を利用してのう」
ダンブルドアは真ん中に大きな穴の開いた、小さな黒い本を取り上げた。その目はマルフォイ氏を見み据すえていた。しかし、ハリーはドビーを見つめていた。
しもべ妖よう精せいはまったく奇き妙みょうなことをしていた。大きな目で、いわくありげにハリーのほうをじっと見て、日記を指ゆび差さしては次にマルフォイ氏を指差し、それから拳こぶしで自分の頭をガンガン殴なぐりつけるのだ。
「なるほど……」マルフォイ氏はしばらく間を置いてから言った。
「狡こう猾かつな計画じゃ」
ダンブルドアはマルフォイ氏の目をまっすぐ見つめ続けながら、抑よく揚ようを押さえた声で続けた。
「なぜなら、もし、このハリーが――」
マルフォイ氏はハリーにちらりと鋭するどい視し線せんを投げた。
「友人のロンとともに、この日記を見つけておらなかったら、おぉ――ジニー・ウィーズリーがすべての責せめを負うことになったかもしれん。ジニー・ウィーズリーが自分の意い思しで行動したのではないと、いったい誰が証しょう明めいできようか……」
マルフォイ氏は無言だった。突とつ然ぜん、能のう面めんのような顔になった。
“那么—— 你有没有阻止那些攻击事件呢?”他讥讽地问,“你有没有抓住凶手呢?”
“我们抓住了。”邓布利多微笑着回答他。
“噢?”马尔福先生厉声地问,“是谁?”
“还是上次的那个人,卢修斯,”邓布利多说,“不过,伏地魔这次是通过另一个人活动的。凭借他的日记。”
他举起那个中间贯穿着一个大洞的小黑本子,密切地注视着马尔福先生的反应。而哈利却望着多比。
那个家养小精灵的行为非常古怪。他那两只灯泡大的眼睛富有深意地盯着哈利,一边不停地指指那本日记,又指指马尔福先生,然后狠狠地用拳头敲打。自己的脑袋。
“原来是这样......”马尔福先生慢慢地对邓布利多说。
“一个巧妙的计划,”邓布利多语调平和地说,仍然逼视着马尔福先生的眼睛,“如果这位哈利—— ”—— 马尔福先生用严厉的目光飞快地瞪了哈利一下—— “和他的朋友罗恩没有发现这本日记。哎呀—— 金妮·韦斯莱可能就要背黑锅了。谁也没有办法证明她不是按自己的意志行动的......”
马尔福一言不发,他的脸突然像是罩上了一层假面具。