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『論語』の憲問篇-18

时间: 2014-04-08    进入日语论坛
核心提示:[白文]18.子貢曰、管仲非仁者与、桓公殺公子糾、不能死、又相之、子曰、管仲相桓公覇諸侯、一匡天下、民到于今受其賜、微管
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[白文]18.子貢曰、管仲非仁者与、桓公殺公子糾、不能死、又相之、子曰、管仲相桓公覇諸侯、一匡天下、民到于今受其賜、微管仲、吾其被髪左衽矣、豈若匹夫匹婦之為諒也、自経於溝涜而莫之知也、
 
[書き下し文]子貢(しこう)曰く、管仲は仁者に非ざるか。桓公、公子糾を殺す。死すること能わず、またこれを相く(たすく)。子曰く、管仲、桓公を相けて諸侯に覇(は)たらしめ、天下を一匡(いっきょう)す。民、今に到るまでその賜(たまもの)を受く。管仲微かりせば(なかりせば)、吾それ髪(はつ)を被り(こうむり)衽(じん)を左にせん。豈(あに)、匹夫匹婦の諒(まこと)を為すや、自ら溝涜(こうとく)に経れて(くびれて)これを知るもの莫き(なき)が若く(ごとく)ならんや。
 
[口語訳]子貢が言った。『管仲は仁者ではないのでしょうか。桓公が兄の公子糾を殺した時に、主君の公子糾の死に遅れてしまい、ついには桓公の宰相となって補佐したのですから。』。先生が言われた。『管仲は桓公を補佐して諸侯の覇者とならせ、天下を変革することに成功した。人民は現在に到るまでその恩恵を蒙っている。管仲がいなかったとしたら、私たちは、乱れ髪をして襟を左前にして衣服を着ているだろう。どうして管仲のような優れた人物が、小さな誠実さを証明するために、一般の男女のように首を吊って自害し、その遺体を溝(どぶ)に投げ捨てられてどこの誰とも知られないようになる必要があるだろうか(そんな必要はないだろう)。』 
 
[解説]前の章とほぼ同じ内容であり、管仲の仁徳を疑う子貢に対して、孔子がやや強い調子で管仲の取った行動の正当性を論証している。孔子の弟子たちは、主君への忠義と誠実を貫くために、桓公の覇業を助けずに公子糾に従って管仲は殉死すべきだったと語っている。しかし、孔子は管仲ほどの歴史的な偉業を成し遂げた大人物が、他の一般の人と同じように小さな義理のために自害することを肯定しなかったのである。そして、管仲の果たした比類なき業績と変革によって、今の自分たちの生活と儒教の思想があるのだと孔子は語っているのであり、春秋時代における管仲という人物の影響力の大きさを偲ぶことができる。
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