返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本の昔話 » 正文

長者になりそこねた欲張り

时间: 2016-11-29    进入日语论坛
核心提示: むかしむかし、ある村に、とても欲張りな男がいました。 その欲張り男がとなりの家から、産み立てのたまごを三つもらいました
(单词翻译:双击或拖选)
 むかしむかし、ある村に、とても欲張りな男がいました。
 その欲張り男がとなりの家から、産み立てのたまごを三つもらいました。
 欲張り男はとても喜んで、そのたまごを指でいじりながら考えました。
(さあ、このたまごをヒヨコにかえして、ニワトリに育てよう。
 するとそのニワトリが、たまごを産むだろう。
 一羽が十個のたまごを産んだとして、あわせて三十個だ。
 それをまたヒヨコにかえしてニワトリに育てる。
 そうやってどんどんニワトリをふやしたら、今度はそのたまごを町へ売りに行こう。
 毎日毎日、荷車にたまごを山のようにつんで町へ売りに行くんだ。
 するとお金がどんどんもうかって、おれは村一番の金持ちだ。
 うっししし。
 さて、金持ちになったら何をしようか?
 そうそう、まずはおいしい物をたくさん食べよう。
 それから大きな牛を何頭も買うんだ。
 牛を育てるためには、たくさんの草がいるから、広い田んぼや畑も買わなくちゃな。
 でも、一人で牛を育てたり、田んぼや畑をたがやすことは出来ないから、大勢の人をやとうとしよう。
 それには、こんなちっぽけな家じゃ駄目だ。
 うーんと広い家をたてなくちゃな。
 そうなれば、もうおれは長者さまだ)
 欲張り男は、すっかり長者になった気分で、みんなをどうやって働かそうかと考えました。
(まず、なまけ者は許さないぞ。
 仕事もしないで遊んでいるやつは、こうやって首をしめて、
『しっかり働かないと、ひねりつぶしてしまうぞ。』
と、おどかしてやろう)
 欲張り男は手に持っていた三つのたまごを、思わず握りしめました。
 そのとたん、
 グシャ!
と、いう音がして、大切なたまごが割れてしまいました。
 欲張り男は泣きそうな顔になり、
「しまった。長者さまになりそこなった」
と、言ったそうです。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%