瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
崇徳院
【歌意】 川の瀬の流れが早いので?岩にせきとめられる急流はふたつに分かれてしまうけれど?やがてまた合流するように?ふたりの仲がさかれても最後にはきっとまた一緒になりましょうね?
【作者】 (すとくいん) 1119~1164年。保元の乱の後、讃岐(香川県)に流され、その地で崩御した。
【説明】 「われて」は「水が分かれて」と「二人が別れて」にかかる掛詞?「あは」は「流れが合う」と「二人が逢う」の掛詞。川の流れの行く末に自分の恋の将来を重ねて詠んだ、情熱的な恋の歌。