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贵公子的求婚(二)

时间: 2014-05-23    进入日语论坛
核心提示:【貴公子たちの妻問い】 (二) これを見つけて、翁、かぐや姫に言ふやう、「わが子の仏、変化(へんげ)の人と申しながら、こ
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【貴公子たちの妻問い】
 
(二)
 これを見つけて、翁、かぐや姫に言ふやう、「わが子の仏、変化(へんげ)の人と申しながら、ここら大きさまで養ひ奉る志おろかならず。翁の申さむことは聞きたまひてむや」と言へば、かぐや姫「何事をか、のたまはむことは、承らざらむ。変化のものにてはべりけむ身とも知らず、親とこそ思ひ奉れ」と言ふ。翁「うれしくものたまふものかな」と言ふ。「翁、年七十に余りぬ。けふともあすとも知らず。この世の人は、男は女にあふことをす、女は男にあふことをす。そののちなむ門(かど)広くもなりはべる。いかでか、さることなくてはおはせむ」。
 
 かぐや姫のいはく「なんでふさることかしはべらむ」と言へば、「変化の人といふとも、女の身持ちたまへり。翁のあらむ限りは、かうてもいますかりなむかし。この人々の年月を経て、かうのみいましつつのたまふことを、思ひ定めて、ひとりひとりにあひ奉りたまひね」と言へば、かぐや姫のいはく、「よくもあらぬかたちを、深き心も知らで、あだ心つきなば、のち悔しきこともあるべきを、と思ふばかりなり。世のかしこき人なりとも、深き志を知らでは、あひがたしと思ふ」と言ふ。
 
 翁いはく、「思ひのごとくも、のたまふものかな。そもそもいかやうなる志あらむ人にか、あはむとおぼす。かばかり志おろかならぬ人々にこそあめれ」。かぐや姫のいはく、「なにばかりの深きをか見むと言はむ。いささかのことなり。人の志等しかんなり。いかでか、中に劣りまさりは知らむ。五人の中に、ゆかしきものを見せたまへらむに、御志まさりたりとて、仕うまつらむと、そのおはすらむ人々に申したまへ」と言ふ。「よきことなり」とうけつ。
 
(現代語訳)
 
 このようす(五人の貴公子たちの熱心な求婚ぶり)を見て、翁がかぐや姫に、「仏のように大切なわが子よ、仮にこの世に来た変化の人とはいえ、これほど大きくなるまで養い申し上げた私の志は並々ではない。爺の申すこと聞いてもらえるだろうか」と言うと、かぐや姫は「どんなことをおっしゃっても、お聞きしないことがありましょうか。変化の身というつもりはなく、あなた様をほんとうの親とばかり思い申し上げています」と言う。翁は、「うれしくもおっしゃるものだ」と言った。「爺は、齢七十を越えた。今日とも明日とも分からない命だ。この世の人は、男は女に婿入りをし、女は男に嫁ぐことをする。そうして一門が大きく発展していく。あなたも結婚のないままおられるわけにはいかない」。
 
 かぐや姫が「どうして私がそのようなことをいたしましょうか」と言うと、「変化の人とはいえ、あなたは女の身体をお持ちだ。爺が生きている間はこうしてもいられましょう。しかし、あの人たち(五人の貴公子)が長い年月、このようにおいでになっておっしゃることをよく考えて、どなたかお一人と結婚してさしあげなさい」と言った。かぐや姫は、「よくもない顔立ちで、相手の深い心も知らず軽々しく結婚して、浮気でもされたら後悔するに違いないと不安です。天下の恐れ多い方々であっても、深い志を知らないままに結婚などできません」と言う。
 
 翁は、「思う通りをおっしゃるものだ。いったいどんな志のある方に嫁ごうとお思いか。あの人たちは並々ならぬ志の方々であろうに」。かぐや姫は、「どれほどの志の深さを見ようというのではなく、ほんのちょっとしたことなのです。五人の方の志はみな等しいようです。どうしてその優劣が分かりましょうか。五人の中に、私が見たいと思うものをお見せくださったならばその御方に、御志がすぐれていると思い、妻としてお仕えいたしましょう、とお伝えください」と言う。翁は「よろしい」と承知した。
 
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