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皇帝的求婚(四)

时间: 2014-05-23    进入日语论坛
核心提示:【帝の求婚】(四) 帝仰せたまふ、「造麻呂が家は、山もと近かなり。御狩りみゆきしたまはむやうにて、見てむや」とのたまはす
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【帝の求婚】
 
(四)
 帝仰せたまふ、「造麻呂が家は、山もと近かなり。御狩りみゆきしたまはむやうにて、見てむや」とのたまはす。造麻呂が申すやう、「いとよきことなり。なにか、心もとなくてはべらむに、ふとみゆきして御覧ぜむに、御覧ぜられなむ」と奏すれば、帝にはかに日を定めて、御狩りに出で給うて、かぐや姫の家に入り給うて見給ふに、光みちて清らにてゐたり人あり。これならむとおぼして近く寄らせ給ふに、逃げて入る袖をとらへ給へば、面をふたぎて候(さぶら)へど、はじめて御覧じつれば、類(たぐひ)なくめでたくおぼえさせ給ひて、許さじとすとて、ゐておはしまさむとするに、かぐや姫答へて奏す、おのが身は、この国に生まれて侍らばこそ使ひ給はめ、いとゐておはしましがたくや侍らむと奏す。帝、「などかさあらむ。なほゐておはしまさむ」とて、御輿(みこし)を寄せ給ふに、このかぐや姫、きと影になりぬ。はかなく、口惜しとおぼして、げにただ人にはあらざりけりとおぼして、「さらば御供には率て行かじ。もとの御かたちとなりたまひね。それを見てだに帰りなむ」と仰せらるれば、かぐや姫もとのかたちになりぬ。帝、なほめでたくおぼしめさるることせきとめがたし。かく見せつる造麻呂を喜びたまふ。さて仕うまつる百官の人々、あるじいかめしう仕うまつる。帝、かぐや姫をとどめて帰りたまはむことを、飽かず口惜しくおぼしけれど、魂をとどめたるここちしてなむ帰らせたまひける。
 
(現代語訳)
 
 帝が仰せになるには、「造麻呂の家は、山の麓に近いと聞く。御狩りの行幸をなさるような体で、かぐや姫を見ることができるだろうか」と。造麻呂が申し上げるには、「たいへん結構なことです。何の何の、かぐや姫がぼんやりしているようなときに、不意に行幸なさり御覧になられたら、きっと大丈夫でしょう」と奏上するので、帝は急に日を決めて、御狩にお出かけになり、かぐや姫の家にお入りになってご覧になると、光に満ちて坐っている人がいた。帝は、かぐや姫というのはこの人であろうとお思いになって近くにお寄りになり、奥へ逃げて入ろうとするかぐや姫の袖をとらえなさると、顔を隠したものの、帝は初めてご覧になり、類なく美しくお思いになって、奥に入るのを許さないと言い、連れていらっしゃろうとする、それにかぐや姫が答えて申し上げるには、「私の身は、この国に生まれておりましたら、召使としてお使いにもなれましょうが、そうではないので連れていらっしゃるのはたいそう難しいことでしょう」と申し上げた。帝は「どうしてそのようなことがあろうか。やはりどうしても連れていく」と言って、お輿を寄せられると、このかぐや姫は、急に姿が消えて影になってしまった。惨めで情けなく無念にお思いになり、まことに普通の人ではなかったと思われ、「それならば御供には連れて行くまい。元の姿におなりなさい。せめてそれを見るだけにして帰ろう」と仰ったので、かぐや姫は元の姿に戻った。帝は、なおさらすばらしい女だとお思いになる気持ちが抑えがたい。このようにかぐや姫を見せてくれた造麻呂の取り計らいをうれしくお思いになった。さて、御供の諸役の人々に、翁はもてなしを盛大にしてさしあげた。帝は、かぐや姫を残してお帰りになるのを、飽き足らず残念にお思いになったが、魂はとどめている気持ちで実はお帰りになられたのだ。
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