ホジャおじさんの家は、半分がホジャおじさんのもので、のこりの半分はとなりの人のものでした。
ところが何を考えたのか、ある日ホジャおじさんは、自分の家を人に売ってしまったのです。
それを知って、親せきの人がたいそう残念がりました。
「そんなにあわてて売らんでもよかったろうに。もう少し待っておれば、もっと値上がりしたろうに」
すると、ホジャおじさんが言いました。
「わしは、人と半分半分の家に住むのは好かんのじゃ。そこでわしは、半分の家の持ち主に、わしの家を買わせようと交渉して、やっと昨日承知させたんじゃ。そこでわしは自分の家を売ったお金で、となりが持っている半分の家を買うことにしたんじゃい」