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核轰炸祭 七十周年

时间: 2015-08-10    进入日语论坛
核心提示:夏、幼い少年は家の土蔵の石段で、ひとりで遊んでいた。アリが次々とやって来たので、指で潰した。次々と。無我夢中だった。日
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   夏、幼い少年は家の土蔵の石段で、ひとりで遊んでいた。アリが次々とやって来たので、指で潰した。次々と。無我夢中だった。日が暮れて、幻覚に襲われた。真っ赤な炎の河が流れ、奇怪な生き物たちが薄闇の中で少年を眺めていた――。
 
       夏日里,年幼的少年一个人在家里土仓库的石阶上玩耍。蚂蚁一只只的爬来,孩子用手指将它们一只只地捏死。孩子玩得很尽兴。日暮时分,一阵幻觉袭来。血红的火焰之河流淌而来,奇怪的生物在昏暗中看向少年。
 
   70年前のきょう、広島で被爆した原民喜(たみき)の小説「心願の国」の一節だ。かつて幻視した「地獄絵」は、後に見せつけられた本当の地獄の前触れだったか。作家はそう書く。無邪気な遊びの描写が、人をアリくらいにしか思わぬ原爆投下の非道と重なる。
 
      这是原民喜先生的小说《心愿之国》中的一节,70年前的今天,他遭受了广岛核爆。他曾经幻想到的“地狱画面”在后世看来或许就是真正的地狱前奏。作家在书中如是写到。描写孩子单纯游戏的描写与核爆之下人命如蝼蚁的残酷似有重合。
 
   奇跡的に死を免れた原は、廃虚となった市街の光景を見て、手帳に記した。「コハ今後生キノビテ コノ有様ヲツタヘヨト 天ノ命ナランカ」。惨禍の記憶を後世に残す決意だろう。この手帳のメモから代表作「夏の花」は生まれた。
 
       奇迹般逃得一命的原先生看到了化为废墟的城镇的情形后在笔记本上写到,“我要活下去,将这一切告诉后人,或许就是我的宿命。”他下定决心将这一惨祸的记忆流传下去。从本记事本中诞生出了其代表作《夏之花》。
 
    歳月は流れ、記憶の継承が問われている。本紙が先に行った被爆者アンケートを見ると、被爆体験が次世代に「全く」「あまり」伝わっていないと回答した人が5割を超え、伝わっているとした人を上回った。
 
       岁月流逝,记忆继承也在被质问。本报看了先前进行的被爆者问卷调查,回答将被爆经历告诉给下一代的人不足50%,人数超过了告诉下一代的人。
 
    そうした中で原の手帳が先日、他の被爆作家の資料とともに、ユネスコの世界記憶遺産の国内公募に申請された。登録が実現し、核使用の悲惨さが世界に共有されることを望みたい。
 
       此情此景下,前些日子,原先生的笔记和其他被炸作家的资料一起申请联合国教科文组织的世界记忆遗产的国内公开征集。如果实现登录,那么希望全世界都能知道使用核武器的惨烈。
 
   原には詩も多い。広島へのメッセージを込めた「永遠(とわ)のみどり」は、〈若葉うづまけ……青葉したたれ〉と、励ますかのようだ。作家が描いた〈死と焰(ほのお)の記憶〉とともに、作家が抱いた希望をも引き継がなければならない。
 
       原先生写过很多诗。含有对广岛印象的《永远的绿色》中有这样一句诗,“新叶萌发……化成绿叶”,就像是在鼓励人们一般。与作家所描绘的“死亡和火焰的记忆”一样,作家所怀有的希望,大家也一定要继承下去。
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