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柳原良平 与世长辞

时间: 2015-08-30    进入日语论坛
核心提示:ウイスキーの宣伝で知られた2人には、酒の名言が多い。開高健は言う。「名酒の名酒ぶりを知りたければ日頃は安酒を飲んでいなけ
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ウイスキーの宣伝で知られた2人には、酒の名言が多い。開高健は言う。「名酒の名酒ぶりを知りたければ日頃は安酒を飲んでいなければならない」。いささか端折(はしょ)るが、山口瞳は「最初の一杯がいい。そして、最後の一杯も捨てがたい」。ともに「達人」の域といえる
在威士忌广告方面有2人知名度颇高,并有许多关于酒的名言。开高健说,“若要知道名酒为何有名,平时就要多喝便宜酒”。山口瞳则说,“最初的那一杯很棒,而最后的那一杯也难以割舍”。虽稍嫌有简约,可双双都在“达人”范围之内。
 
17日に亡くなった画家の柳原良平(やなぎはらりょうへい)さんは、そんな異才2人と組んで仕事をした。昭和30年代に一世を風靡(ふうび)したキャラクター「アンクルトリス」は、若き柳原さんが生みの親だった。ずんぐりしたはげ頭のおじさんは子どもでも知っていた
17日去世的画家柳原良平先生与具备奇才的该2人曾经共过事。早在昭和30(1955)年代风靡天下的威士忌品牌形象TORYS大叔就是朝气勃勃柳原先生的作品。这个竖窄横宽的秃脑袋大叔形象就连孩子们都很熟悉。
 
誕生した昭和33年には東京タワーが建ち、プロ野球の長嶋茂雄さんがデビューした。NHKのテレビ契約は100万件を超えて、高度成長のエンジンがうなりだした頃だ。物質的な豊かさを追い始めた時代の気分をうまく映し出していた
在其诞生的昭和33(1558)年,东京塔已经落成,职业棒球的长嶋茂雄初露锋芒。当年,NHK的电视合同超过了100万件,正是高速增长的引擎发出震耳欲聋巨响的时候。这充分显示了开始追求物质富庶的时代氛围。
 
粋でとぼけた味の絵が宣伝コピーを引き立てた。名高い開高の「『人間』らしくやりたいナ」も、山口の「トリスを飲んでHawaii(ハワイ)へ行こう!」も、柳原さんの絵がなければ、ここまで伝説になったかどうか
给人留下既有模有样又憨态可掬印象的这幅画引发了诸多衍生广告。无论是大名鼎鼎开高的“要象个‘人’一样喝上一杯”,还是山口的“喝了TORYS,同去夏威夷!”倘若没有柳原的画在先,还不知道会不会有流传至今的传说呢。
 
横浜に長く住み、船と港をこよなく愛した人でもあった。船のある風景は何枚描いたか知れず、穏やかで潮風が渡るような画風は、一枚あればあたりが明るくなると評された
他长期居住在横浜,也是个热爱船舶和海港的人。真不知道他画了多少张有船的风景画。有人评价称,安逸中透出阵阵海风的绘画风格,只要一幅就能将四周照耀得一片光明。
 
「広い海を航海していると、雲ひとつない天気なんていうのは、かえってつまらないもので、積乱雲あり巻雲(けんうん)ありといった状態がたのしい」と語っていた。84歳でのお別れに、港の鷗(かもめ)もきょうは涙顔か。
他说,“航行在广阔的大海上,如果天上没有一丝云彩,这样的天气反倒乏味。如果有一些乱积云或卷云,这样的天气状况反而有意思”。对于先生84岁高龄的辞世,或许海港的海鸥都会泪流满面的吧。
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