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三つのお人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:三つのお人形小川未明一外国人がいこくじんが、人形屋にんぎょうやへはいって、三つ並ならんでいた人形にんぎょうを、一つ、一つ
(单词翻译:双击或拖选)
 

三つのかぎ

小川未明

一


ある青年せいねんは、毎日まいにちのように、空そらを高たかく、金色きんいろの鳥とりが飛とんでゆくのをながめました。彼かれは、それを普通ふつうの鳥とりとは思おもいませんでした。なにか自分じぶんにとって、いいことのある使つかいであろうというように思おもったので、その鳥とりの行方ゆくえを探さがそうとしました。どこかに巣すがあるにちがいない。その巣すを探さがし出ださなければ帰かえってこないと決心けっしんをして、家うちを出でかけたのであります。なんでも、金色きんいろの鳥とりは、晩方ばんがたになるとあちらの山やまの方ほうへ帰かえってゆきましたから、青年せいねんは、その山やまの方ほうへとゆき、高たかい山やまを上のぼってまいりました。すると、山やまから一人ひとりの猟師りょうしが鉄砲てっぽうをかついで、胸むねにぴかぴか光ひかるものを下さげて降おりてきました。
青年せいねんは、不思議ふしぎなものを見みたものだ。なぜなら、そのぴかぴかす�rget="_blank">进入日语论坛
核心提示:三つのかぎ小川未明一ある青年せいねんは、毎日まいにちのように、空そらを高たかく、金色きんいろの鳥とりが飛とんでゆくのをな
(单词翻译:双击或拖选)
 

三つのかぎ

小川未明

一


ある青年せいねんは、毎日まいにちのように、空そらを高たかく、金色きんいろの鳥とりが飛とんでゆくのをながめました。彼かれは、それを普通ふつうの鳥とりとは思おもいませんでした。なにか自分じぶんにとって、いいことのある使つかいであろうというように思おもったので、その鳥とりの行方ゆくえを探さがそうとしました。どこかに巣すがあるにちがいない。その巣すを探さがし出ださなければ帰かえってこないと決心けっしんをして、家うちを出でかけたのであります。なんでも、金色きんいろの鳥とりは、晩方ばんがたになるとあちらの山やまの方ほうへ帰かえってゆきましたから、青年せいねんは、その山やまの方ほうへとゆき、高たかい山やまを上のぼってまいりました。すると、山やまから一人ひとりの猟師りょうしが鉄砲てっぽうをかついで、胸むねにぴかぴか光ひかるものを下さげて降おりてきました。
青年せいねんは、不思議ふしぎなものを見みたものだ。なぜなら、そのぴかぴかする光ひかりは、大空おおぞらをはるかに飛とんでいった鳥とりの光ひかりに、よく似にていると思おもったからでした。
「この山やまへ登のぼる道みちは、まだよほどけわしいのですか……。そして、鳥とりのすんでいるような森もりがありますか?」といって、青年せいねんは猟師りょうしにききました。猟師りょうしは、目めをみはって、
「あなたは、なんでこの山やまへ上のぼりなさるのか……。」と、問とい返かえしましたから、青年せいねんは、金色きんいろの鳥とりの巣すをたずねてきたものだと答こたえました。
「その鳥とりというのは、私わたしが、今日きょう山やまで打うち落おとしたこのわしだ。わしの足あしに、ぴかぴか光ひかるかぎがついていたのだ。そのかぎというのは、私わたしの胸むねにぶらさがっているこのかぎじゃ。」といいました。
なるほど、猟師りょうしは脊せに大おおきな灰色はいいろをしたわしを負おっていました。青年せいねんは、毎日まいにちのように大空おおぞらを高たかく飛とんでいった鳥とりは、このわしであったかと思おもいました。それよりは猟師りょうしの胸むねにぶらさがっているかぎがたまらなく欲ほしくなりました。このかぎがあったら、なにか大おおきな幸運こううんが自分じぶんのために開ひらかれはしないかという感かんじがしたからであります。
「私わたしに、そのぴかぴか光ひかるかぎを譲ゆずってくださいませんか。」と、青年せいねんは、猟師りょうしに頼たのみました。
猟師りょうしは考かんがえていましたが、
「おまえさんは、この光ひかったものが欲ほしいばかりに、この山やまへ上のぼってきなされたのだから、このかぎをあげましょう。私わたしは、このわしがほしいばかりに打うったのだから、もともとこんなものは必要ひつようがない……。」といって、胸むねにぶらさげていたかぎを取とって、青年せいねんにくれました。
青年せいねんは、どれほど、うれしかったかしれません。猟師りょうしと別わかれて、山やまを下くだりました。
「このかぎは、どんな箱はこを開あけるためであったろう?」と、彼かれは、そのかぎをよくよく手てにとってみますと、2という番号ばんごうがついていました。
しかし、だれが、いつ荒あらわしの足あしに、このかぎを結むすびつけたものかわかりません。また、なんのためにそうしたものかということも、知しられるはずはなかったのです。
ただ荒あらわしは、その足あしで暴風雨ぼうふううの中なかを翔かけました。また、雪ゆきの中なかを歩あるきました。また林はやしや、砂漠さばくの中なかや谷たにや、山やまのいただきや、ところかまわずに、降おりたり飛とんだりしたのでありましょう。またその足あしで、勇敢ゆうかんに敵てきと戦たたかったこともあったでしょう。それがために、かぎは、金色きんいろにぴかぴかとみがかれて光ひかっていました。青年せいねんは、2はどうした番号ばんごうであるか、かぎに刻きざまれている文字もじを見みてもわかりませんでした。けれど、そのときから、このかぎで開ひらかれるものを、この世よの中なかに見みいだしたときに、ほんとうに自分じぶんは幸福こうふくであり得うるのだと考かんがえました。それから彼かれの長ながい旅たびはつづいたのです。

 

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