犬若(いぬわか) (千葉県銚子市)
主人を慕って岩になった、義経の愛犬「若丸」
千葉県銚子市にある「犬若」。この地名は、一九三八(昭和十三)年から現在の名称になったが、もともとは銚子市高たか神がみの一部だった。
その昔、犬いぬ吠ぼう埼ざきの南端には、「犬岩」と「若岩」という犬の形をした岩があった。地名の由来はその岩に関する伝説に深く関わっている。
伝説は牛若丸こと、源義経のもの。奥州平泉への逃避行の際、若丸という名の犬を連れていた。義経一行が銚子に滞在中に、その若丸が平家の亡霊にとりつかれ、一緒に旅に連れていくことができなくなってしまった。
結局、義経は、泣く泣く愛犬を銚子に残して去った。すると、海岸に残されることになった若丸は主人を慕って七日七晩吠えつづけたあと、そのまま力尽きて、岩になってしまったという。
犬岩と犬の名前・若丸を起源として、「犬若」となったということである。
実際に犬若にあるその岩は、柴犬のように、耳がピンと立っており、顔のあたりもちゃんと犬の形になっている。
なお、現存するものは「犬岩」である。近年の築港工事の前には、もう一つの「若岩」もあったのだが、いまはもうない。
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