ゆう十 - 酔舟行

作词 : BenjaminChong

作曲 : kide

橋の脇の 流るる水のおと

小桥流水

川面に逸れの葉泛ばせ

孤叶浮

帰る雁を 急がす秋の暮

秋暮归雁

想ひも冷ます

心思冷

漕がぬ舟の 漂ふ艫に

一人横卧

寄る辺なき身を預くるかな

停舟尾

独り酌がひ 觴映る翳

举杯独酌

酔ひ痴るる幻深し

醉梦痴

下つ弓張づき 祈ぐ 欠くる事毋れ

祈兮：下弦莫要再缺去

過ち重ぬ 道違はふ生涯に

人生在世多过错

悔ゆることでさへ

悔是悔非

無かりせば在りせば 遷らじ

皆枉然

今は逝にし故人よ （むくいやらむ）

梦中迎见

幾度か 夢路に見え

不归人

偲ぶ事 （かなはねば）

梦外不堪

顧みる事も恕されず （かへりみるにあへず） 然らば

回首观

悲歌へ 孤吟へ 憂喜（うれい）も

然则歌兮

悉く 忘河へ渡らせよ

宠辱皆忘

問うて過ぐる 無常の因果を 苟且の浮世も

造化弄人 此世苟活

鐘の聲の 明け六つにて動めて

晨钟舟行

小舟 徐に 往くは何処とも無しや

去何处

涸れざるは泪

舟中人眼泪未干