わたしの母は、毎月一回、故郷の水を送ってきます。三年前に故郷の短大を卒業したわたしは地元のコンピューター関係の会社に入りました。その会社は東京に本社があり、この春、わたしは本社に勤めることになって、東京へ引越して来たのです。
東京でアパートも見つかり、引越しも全部おわった後で、一緒に手伝ってくれた母はわたしの入れたお茶を口(②)すると、「この水はうまくないの」といいました。その時からです。毎月、故郷の水を瓶で6本送ってくるようになった。
東京の水はたしかに(③)ありません。始めのころはとても飲む気になれませんでした。そして、遊びに来た会社の友達は母の送ってくれた水で作ったコーヒーや紅茶がおいしいと言います。東京の人も本当においしいと言って飲み(④)でしょう。おいしい水はわたしの心を故郷に連れて行ってしまうようです。友達が帰ったあと、久しぶりに母の声が聞きたくなったわたしは電話に手を伸ばした。
(1)、文中の「その会社」とはどういう会社ですか。
A故郷の水道会社
B地元のコンピューター関係の会社
C水を作るコンピューター会社
D水を大切にするコンピューター会社
(2)、「②」にいれる適切な助詞を選びなさい。
Aが Bに Cを Dで
(3)、(③)に入れる適切なものを選びなさい。
Aおいしい Bおいしく
Cおいしくて Dおいしいので
(4)、(④)に入れる適切な助詞を選びなさい。
Aたい Bそう Cます Dだけ
(5)、「母の声が聞きたくなった」のはなぜですか。
A水がおいしいと言った友達の言葉が故郷の母を思い出させたから。
B友達のために水を全部使ってしまったのでまた送ってほしかったから。
C友達もおいしい水を全部使ったので、また送ってほしいと思ったから。
D水がおいしいと言われたのでうれしくなり、誰かに電話したくなったから。