私がお店を出ようとすると、前に電動三輪車「ありがとう」という声が聞こえた。驚いて振り返る私はおじいさんにとても申し訳ない気がした。お礼を言われるまで、おじいさんにとって自動ドアを通ることが大変だなんて、少しも気付かなかった。結果として親切な行動となったが、それは偶然のことで、親切な気持ちではなかったのだから。
私には何ともないことでも、苦労する人がいるのだと、実感した出来事だった。その人の立場にならなければ、なかなか分からないことだけれど、今度こんな状況に出会ったら、すぐに気が付くようにしたい。そして、今度はお礼を言われても、それにこたえられるような気持ちからの行動にしたい。
1、おじいさんはなぜ「ありがとう」と言ったのか。
①動かなくなった電動三輪車を押してくれると思ったから。
②自分のために電動三輪車を運んでくれると思ったから。
③自分に合わせてゆっくり歩いてくれたと思ったから。
④自分のために自動ドアを開けてくれたと思ったから。
2、筆者はなぜ「おじいさんにとても申し訳ない気がした」のか。
①おじいさんが他の人と間違えて筆者にお礼を言ったから。
②親切な気持ちからしたのではないのに、ありがとうと言われたから。
③お礼を言われたのに、おじいさんが自動ドアを通るのを助けてあげなかったから。
④おじいさんが自動ドアを通るのが大変だと気付かず、ドアを閉めてしまったから。