社内にばかりいると、ビジネスマンとして人脈も広がらない。そこで、セミナーや勉強会、講演会などに出かけて自己を磨いている人も多いはずだ。しかし意外と、あまりメモもとらず、「聞きっぱなし」という人も多いのではないだろうか。
話を聞いているときは「なるほどなあ」と思っていても、それを的確にメモしてなければ、あとになって「あの話は何だったっけ」ということになる。人間は忘れやすい動物なのだ。
では、こういうときのメモはどうすればいいか?
基本的なことは、話の内容をいちいちすべてメモしまい、ということである。漫然と聞いて、話したことをすべてメモしていたら、核心が見えなくなる。そこで、自分の仕事やライフスタイルに関係すること、本当に興味のあることしかメモしないのである。
B:
昔、ある大学者が、尋ねてきた同郷の後輩の大学生に、一字一句教授のことばをノートにとるのは愚だと訓えた。今時の大学で、ノートをとっている学生はいないけれども、戦前の講義といえば、一字一句ノートするのは常識であった。教授も、筆記に便なように、一句一句、ゆっくり話したものだ。
その大学者はそういう時代に、全部ノートするのは結局頭によく入らないという点に気付いていたらしい。大事な数字のほかは、極要点だけをノートに記入する。その方がずっとよく印象に残るというのである。
字を書いていると、そちらに気をとられて、内容がおるすになりやすい。
1、Aは、なぜメモをとることを勧めているのか。
話の内容に集中できるようにするため。
話の内容に興味が持てるようにするため。
話の内容を忘れないようにするため。
話の内容を聞き落とさないようにするため。
2、AとBで共通して述べられていることは何か。
メモやノートに話の内容のすべては書かないほうがよい。
メモやノートを的確にとれば話に関心が持てるようになる。
聞いたことをすべてメモやノートに書くと記憶に残りやすい。
印象に残ったことだけを後でメモやノートにまとめるとよい。